夏休みになると、公園や庭木で「セミの抜け殻」をたくさん見かけますよね。
虫をつかまえるのはちょっと苦手…という子でも、抜け殻ならさわれるという子は多いんです。
「自由研究のテーマがなかなか決まらない」「虫は苦手だけど夏らしいテーマにしたい」というママも多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、
- 抜け殻を集める時期と探し方のコツ:効率よく集めるポイントがわかります
- セミの種類の見分け方:身近な6種類を見分けられるようになります
- オスとメスの判別方法:抜け殻からでも簡単に見分けられます
- 標本にしてきれいに残す方法:壊れやすい抜け殻を長く保存するコツ
- レポートのまとめ方:模造紙やノートへの整理の仕方
についてまとめました。
1日だけでも、数日かけてでも取り組みやすいテーマなので、テーマ選びに迷っている方や虫は苦手だけど夏らしい研究にしたいという方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
セミの抜け殻集めが自由研究に人気の理由
セミの抜け殻調べは、身近な場所で材料が手に入り、準備にお金も手間もほとんどかからないことから人気の自由研究テーマです。
セミは幼虫の間ずっと土の中で過ごし、地上に出てきて木などにのぼり、羽化した跡が抜け殻として残ります。
つまり抜け殻の数や種類を調べることは、身近な場所にどんなセミが暮らしているかを知る手がかりになるんですね。
虫そのものをつかまえるのが苦手な子でも、すでに空っぽになった抜け殻なら挑戦しやすいという声も多く聞かれます。
採集から観察、まとめまで1日で終わらせることもできますし、夏休み中に何度か通って時期ごとの違いを比べる本格的な研究にすることもできますよ。
抜け殻を集める時期と探し方のコツ
抜け殻集めは、いつ・どこを探すかで見つかる数がある程度変わってきます。
効率よく集めるために、まずは時期と場所のポイントをおさえておきましょう。
探すのにおすすめの時期と時間帯
セミの羽化は種類によって時期がずれますが、関東など多くの地域では7月下旬から8月にかけてがもっとも見つけやすい時期とされています。
セミの多くは夕方から夜にかけて羽化するといわれています。抜け殻は羽化後もしばらく残るため日中でも見つけられますが、暑さを避けられる早朝は観察にぴったりの時間帯です。
雨や強風の翌日は地面に落ちていることもあるので、木の上だけでなく足元もあわせてチェックしてみてくださいね。
抜け殻が見つかりやすい場所
セミの幼虫は土から出たあと、近くの木の幹や電柱、塀などにのぼって羽化します。
そのため抜け殻は、地面から少し高さのある場所に集中していることが多いです。
- 木の幹や太い枝:もっとも見つかりやすい定番の場所
- 葉っぱの裏側:見落としがちなので念入りにチェック
- フェンスや塀、電柱の根もと:木が少ない場所でも見つかることがある
- 公園や神社の木立:まとまった数を集めやすいスポット
公園や神社などは木の種類も多く、まとまった数の抜け殻が見つかりやすいのでおすすめです。
ただし私有地には入らず、公園や神社などの公共の場所でも採集を禁止・制限していることがあるので、事前にルールを確認し、必要であれば管理者に許可を得てから探すようにしてくださいね。
集めるときにあると便利な持ち物
身近な道具だけで十分に楽しめますが、いくつか用意しておくと観察や記録がスムーズになります。
- 虫眼鏡:触角や体の細かい部分を観察するときに便利
- チャック付きの袋や空き箱:種類ごとに分けて持ち帰るのに役立つ
- 油性ペンとメモ用紙:見つけた日時や場所をその場で記録
- スマホやカメラ:定規と並べて撮影すると大きさの記録にもなる
抜け殻はとても壊れやすいので、持ち帰るときはやわらかい布や紙で包むかケースに入れて、重ねすぎないようにしましょう。
セミの抜け殻の種類の見分け方
関東など日本の多くの地域でよく見られるセミは、アブラゼミ・ミンミンゼミ・クマゼミ・ニイニイゼミ・ヒグラシ・ツクツクボウシの6種類です。
大きさやツヤ、触角の毛の量といった特徴を見比べると、抜け殻だけでもある程度見分けることができます。
体の表面のツヤと触角の毛の量に注目するのが見分けのコツですよ。
| 種類 | 見分けのポイント |
|---|---|
| ニイニイゼミ | 体が小さく丸っこい。全体に泥がついていることが多い |
| ヒグラシ | 赤褐色でツヤがあり、背中がまるみを帯びている |
| ツクツクボウシ | ヒグラシに比べてツヤが少なく、背中が平たい |
| アブラゼミ | やや大きめで、触角の毛が多く太め |
| ミンミンゼミ | アブラゼミと近いサイズだが、触角が細く毛が少ない |
| クマゼミ | 6種の中でも大きめで背中が盛り上がり、お腹側の付け根に小さな突起がある |
触角の毛の量や太さは肉眼では見づらいこともあるので、虫眼鏡を使うと違いがぐっとわかりやすくなります。
同じ種類でも個体によって色味や大きさに多少の差があるので、いくつか並べて比べてみるとより見分けやすくなりますよ。
住んでいる地域によって多く見つかる種類は変わり、たとえば西日本ではクマゼミの割合がぐっと増える傾向があります。
「自分の町にはどの種類が多いのか」を調べること自体が、立派な自由研究のテーマになりますよ。
セミの抜け殻でオスとメスを見分ける方法
種類だけでなく、オスとメスを見分けるのも自由研究をより充実させるポイントです。
抜け殻をひっくり返して、お腹の先の部分を観察してみましょう。
お腹の先に縦の割れ目のようなすじがあるのがメス、すじがなくつるんとしているのがオスとされています。
このすじは、成虫になったときに卵を産むための「産卵管」のもとになる部分といわれています。
ただしニイニイゼミなど一部の種類は判別しにくいこともあるので、その場合は無理に決めつけず「不明」として記録してもかまいません。
虫眼鏡を使うとすじの有無がわかりやすくなるので、種類の見分けとあわせてチェックしてみてくださいね。
集めた抜け殻をオスとメスに分けて数を記録しておくと、あとでグラフにまとめるときにも役立ちます。
標本にしてきれいに残す方法
抜け殻はとても軽くて壊れやすいため、そのまま模造紙にのりで貼りつけるのはおすすめできません。
足や触角が取れてしまったり、つぶれてしまったりすることがあるからです。
そこで人気なのが、100円ショップのグッズを使って標本のように飾る方法です。
飾る前に、まずは持ち帰った抜け殻の下ごしらえをしておきましょう。
屋外で拾ったものなので、泥や小さな虫がついていることがあります。
やわらかい筆や綿棒で軽く泥を払い、濡れている場合は風通しのよい日陰でしっかり乾かしてから飾ると安心です。
虫が気になる場合は、チャック付きの袋に入れて冷凍庫でしばらく冷やしておく方法もありますよ。
- 透明のケースや空き箱を用意する:ふたに透明フィルムを貼った箱でもOK
- 底に薄い発泡スチロールやコルクシートを敷く:抜け殻を固定しやすくなる
- 脚のツメを台紙にそっと引っかけて固定する:うまく引っかからない場合は、脚の先だけに少量の木工用ボンドをつける方法もある。ピンを体に刺すとつぶれやすいので避ける
- 種類名や見つけた日をラベルに書いて添える:あとから見返しやすくなる
湿気対策に乾燥剤を一緒に入れておくと、きれいな状態を保ちやすくなります。
標本にした抜け殻は写真にも撮っておくと、レポートに貼りつける資料としても活用できます。
自由研究のまとめ方・レポートの書き方
集めた抜け殻の記録は、模造紙やノートに整理してレポートにまとめましょう。
「動機」「調べ方」「結果」「わかったこと・感想」の順に書くと、読みやすいレポートになります。
種類ごと・オスメスごとの数を表やグラフにすると、ひと目で結果が伝わりやすくなりますよ。
低学年のうちは、種類ごとに数えて並べて記録するだけでも十分立派な自由研究になります。
高学年なら、場所や天気ごとの違いを比べてみると、「なぜそうなったのか」を考察する本格的な研究に発展させることもできます。
種類を比べる研究にするなら、同じ場所・同じ探し方で数を記録して比べると、表やグラフにしたときにわかりやすくなりますよ。
レポートのまとめ方や書き出しの工夫については、こちらの記事でも学年別に詳しく紹介しています。
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小学生の自由研究レポートまとめ方!学年別のコツと無料テンプレート、見やすい書き方を解説
抜け殻を集めるときの注意点
楽しく安全に観察するために、いくつか気をつけたいポイントがあります。
- 私有地に入らず、採集ルールを確認する:公園や神社でも採集を禁止・制限していることがあるので、事前にルールを確認する
- 木に登らない:高い場所の抜け殻は無理に取ろうとしない
- 生きているセミや羽化中の個体には触れない:驚かせるとうまく羽化できなくなることがある
- 暑さ対策を忘れない:帽子・水分補給・虫よけスプレーを準備する
抜け殻はかんだり刺したりする心配はありませんが、屋外で拾ったものなので観察のあとは手をよく洗い、小さいお子さんが口に入れないよう見守ってあげてくださいね。
素材が非常にもろいので、優しく扱うことも忘れないようにしましょう。
採りすぎず、必要な数だけ持ち帰るようにしましょう。ほかの観察者への配慮にもなりますし、施設によっては持ち帰りのルールが決まっていることもあるので、あわせて確認しておくと安心です。
まとめ
セミの抜け殻集めは、身近な材料だけで取り組める夏休みの自由研究にぴったりのテーマです。
時期と場所を押さえて集め、種類やオスメスを見分けて記録すれば、1日でも本格的な研究としても仕上げられます。
標本にする工夫やレポートのまとめ方も参考にしながら、親子で楽しく観察に挑戦してみてくださいね。
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