日本ではクリスマスと言えばキレイにデコレーションされたケーキを思い浮かべる人も多いかと思いますが、世界各国でも特別な日にスイーツを食べる風習は同じようです。
ただ食べるスイーツがデコレーションケーキだけではなく、伝統的なお菓子を食べます。
そこでこの記事では、クリスマスが盛んな欧米諸国ではどんな伝統的なお菓子を食べているのか、お伝えします!
いつもより伝統的なクリスマスにしたい人は、参考にしてくださいね。
海外のクリスマスに食べる伝統スイーツはどんなものがあるの?
世界ではどのようなスイーツを食べて、クリスマスをお祝いしているのでしょうか?
各国の特徴をまとめました。
ドイツ
日本でもクリスマスの定番スイーツとして知られるのがシュトーレン。
シュトーレンとは生地にドライフルーツやたっぷりのバターとナッツが練り込まれた細長い形をしたパンのことです。
ドイツではクリスマスの4週間前から、週末になると家族や親しい友人と食べる風習があります。
焼き立てよりも時間を置くことで味がなじみ風味がよくなるそう。
クリスマスまでの時間をゆっくり味わいながら楽しめるのが魅力的です。
フランス
シュトーレンの次にくると言われているスイーツがベラベッカ。
「洋梨のパン」という意味を持つお菓子で、洋梨やいちじくなど様々なドライフルーツとナッツをサクランボのお酒(アルザスキルシュ)を使って焼き上げたものです。
シュトーレンよりもパン生地が少なく、お酒に合うちょっと大人なスイーツ。
もう1つ、日本ではあまり馴染みがありませんがフランスで深く親しまれているのがパンデピス。
バターを使わず蜂蜜やスパイスをたっぷり入れた素朴なお菓子です。
あの有名なフランスのショコラティエ、ピエール・エルメも2021年のクリスマスコレクションの中でパンデピスを発表しています!
イギリス
イギリスの伝統的なクリスマススイーツと言えばミンスパイとクリスマス・プディング。
ミンスミートと呼ばれるドライフルーツを使ったイギリスの伝統的な保存食で作られるミンスパイは、クリスマスに食べると幸せになると言われています。
ひとくちサイズの小さなパイで、シナモンやナツメグといったスパイスが入ったもの。
クリスマス・プディングは具材にプラムが使われる事が多く「プラム・プディング」とも呼ばれています。
実はこのお菓子にはある決まり事があるのが特徴です。
- 13種類の材料を使う
- 焼く前に家族全員で願い事を唱えながら1回ずつ生地を混ぜ合わせる
- 混ぜるときは時計回りに混ぜなければいけない」
家族で一緒に作ることで絆も深まり、クリスマスを盛り上げるイベントの1つになっているのも楽しめます。
ちなみに、スコットランドでは生地を混ぜ合わせる時に「6ペンス硬貨」「指ぬき」「指輪」などを入れ、食べた時にそれを引き当てた人には幸福が訪れると言われています。
イタリア
イタリアでクリスマスの定番と言えば天然酵母を使い、ふんわりと焼き上げたミラノの伝統菓子パネトーネとヴェローナの伝統菓子パンドーロの2つ。
クリスマスには古くからあるこの2つのお菓子を巡り論争が繰り広げられるほどなのだそうですよ!
パネトーネは、ブリオッシュ生地にドライフルーツが入ったパンのようなお菓子で、丸いドームのような形をしています。
パンドーロはドライフルーツなどは入れず、卵とバターをたっぷりと使ったシンプルなお菓子で星の形をしているのも特徴的です。
アメリカ
アメリカで定番のクリスマスのお菓子と言えばクッキー。
雪だるまやクリスマスツリーを模った可愛いお菓子で、家を訪ねてくれたサンタさんへのおもてなしとしても使われるのだそう。
朝目覚めた時にクッキーを食べてくれていたらと想像するのもなんだかワクワクしてしまいますね♪
他にもジンジャーやシナモン、ナツメグを使った人の形をした「ジンジャーブレッドマン」と呼ばれるクッキーもこの時期ならではのもの。
他にも全てお菓子で作られた「ジンジャーブレッドハウス」も子供達に大人気の定番お菓子。
クッキーで出来た屋根や壁をアイシングで接着したお菓子の家で、子供達にとってクリスマスの楽しみなイベントの1つになっています。
日本の定番クリスマスお菓子はこれ!
日本でクリスマスの定番といえば、赤い長靴に入ったお菓子やイチゴのショートケーキをイメージする人も多いのではないでしょうか。
特別な日として位置付けられているクリスマスに、普段食べることができない豪華なデコレーションケーキを食べることがイベントとして広まりました。
今では日本独自の文化として定着したものです。
日本人にとっておめでたい色となる紅白をイメージしたイチゴのショートケーキは、お祝いする気持ちが込められた日本人らしい定番スイーツなのだといえます。
クリスマスのお菓子の意味は?
世界各国のクリスマスのお菓子にはさまざまな理由や意味が込められています。
ドイツのシュトーレンは「イエス・キリストの誕生を待ちながら食べるもの」。
イギリスのクリスマス・プディングは普段離れて暮らす家族とのクリスマスディナーを彩るものとして欠かせないお菓子です。
どの国もクリスマスをお祝いする気持ちを込めて食べられるのは同じです。
クリスマスのお菓子には大切な人とゆっくりとした時間を過ごすという意味が込められているのだと思います♪
まとめ
欧米に比べて日本ではまだまだ歴史の浅いクリスマスですが、決まり事がないのも日本のクリスマスです!
これまで恋人と過ごすイメージのあったクリスマスも、近年では家族で過ごす人も増えてきています。
ドイツのシュトーレンを街中で見る機会が増えたのも、色んな国の定番スイーツを食べることが出来る日本ならではだといえます。
それぞれのお菓子が持つ意味を知ることで今年のクリスマススイーツを選ぶ楽しみが増えるのではないでしょうか?
美味しいスイーツと一緒に素敵なクリスマスを過ごしてくださいね。
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