可愛らしい見た目で大人気のトトロですが、その正体は怖い死神や、もののけ姫のこだまなど様々な説があるのをご存じでしょうか。
公式が発表しているトトロの正体や実在する動物のモデルが何か気になりませんか?
この記事では、
- トトロの正体は怖い?死神なの?
- トトロの正体は実在する動物?
- トトロの正体はもののけ姫のこだま?
- トトロの正体の公式発表は?
についてまとめました。
トトロの正体が気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
トトロの正体は怖い?死神なの?
結論からいうとトトロの正体が怖い死神であるという説は嘘です。
この説はスタジオジブリが公式に運営しているブログである「ジブリ日誌」の2007年5月1日の記事で否定されています。
トトロが死神と言われるようになった理由はいくつかあるようです。
例えば劇中でサツキとメイの影がないシーンがあり、サツキとメイはすでにこの世にいないため、死神のトトロが迎えにきたという説があります。
しかし、影がないのは作画上不要のため描かなかったと同じジブリ公式ブログの記事に書かれています。
影がないシーンはちょうど正午であり、トトロでは影の長さで時間を表現する試みがなされていました。
夕方のシーンでは横に長く伸びるサツキとメイの影が確認できます。
他にもトトロが死神であるという説が流れた理由に次のような話がありますが、前述したようにサツキとメイが他界していることは否定されているため全て嘘です。
- サツキとメイが既にこの世にいないため、二人のことを両親が見えていないような描写がある
- エンディングはサツキとメイをトトロが迎えにきた後のお父さんの回想
- トトロのことをサツキとメイしか見ることができないのは死期が近い人にしか見えないため
トトロの正体は実在する動物?
トトロのモデルとなった動物についてはいくつかの説があります。
ミミズク説
トトロのモデルとなったと言われている動物のひとつはミミズクです。
ミミズクはフクロウによく似た鳥ですが、目の上に羽角(うかく)と呼ばれる耳のような飾り羽があるのが特徴です。
「ズク」というのは日本の古語でフクロウのことを指しており、耳のあるフクロウなのでミミズクと呼ばれています。
映画の中では使われていませんがトトロには「ミミンズク」という本名があり、「ミミズク」とよく似ています。
余談ですが、中トトロは「ズク」、小トトロは「ミン」が本名です。
名前が似ているだけでなく、ミミズクにある羽角や腹部の模様など共通点も多いことから、ミミズクがトトロのモデル候補として挙げられています。
さらに、1988年の映画公開時には「ミミズクトトロ」という人形が販売されており、よりミミズクに似たトトロの姿が確認できます。
https://twitter.com/totoro_meicha_n/status/762252101804171264
山猫説
山猫もトトロのモデルとなった動物の候補によく挙げられています。
トトロは宮崎駿監督が、宮沢賢治作の「どんぐりと山猫」からイメージを膨らませて作った作品のため、トトロのモデルも山猫ではないかという説が生まれました。
https://twitter.com/kinro_ntv/status/1294252976303771648
実際、ピンと伸びた髭や耳の形など、猫の持つ特徴をトトロも持っています。
ちなみに、猫は大きく分けるとイエネコとヤマネコの2種類がいて日本に生息するヤマネコはツシマヤマネコとイリオモテヤマネコの2種類ですが、どちらかというとツシマヤマネコのほうがイリオモテヤマネコよりもトトロに似ている気がします。
宮崎駿監督説
トトロのモデルが宮崎駿監督本人であるという説もあります。
宮崎駿監督の笑った顔がトトロにそっくりだとスタジオジブリスタッフの間では話題になっていたそうです。
また、トトロの歯の形は人間そっくりですし、直立二足歩行や傘を使えるところなど、人間の特徴と酷似する点がいくつかあります。
「崖の上のポニョ」や「君たちはどう生きるか」など宮崎駿監督は自身のことを作品によく反映すると言われているため、トトロに宮崎駿監督自信の特徴が反映されていてもおかしくないですよね!
実在しない妖精トロルがモデル?
トロルという妖精がトトロのモデルという説もよく目にします。
劇中でメイがサツキに対してトトロの存在を伝えたときに、サツキが「絵本にでてくるトロルのこと?」と聞き返した事が理由と言われています。
ただこの説に関しては、わたしは違うのではないかと思っています。
理由は2つあり、1つ目は劇中でサツキにトロルのことか聞かれたメイが、トロルではないと否定していることです。
あくまでトロルという単語は、メイがトロルをトトロと言い間違えたとサツキが勘違いしてでてきただけであり、トトロとトロルは関係ないように思えます。
そして2つ目はトロルとトトロの見た目が似ていないことです。
トロルは「アナと雪の女王」や「ハリーポッター」、「ドラゴンクエスト」など日本でもお馴染みの妖精ですが、元々は北欧に伝わる妖精です。
トロルは北欧の様々な国や地域で伝承されており、見た目にも多少違いがあります。
ただ、基本的に見た目は醜いとされており、「巨大で醜く毛深い、性悪の巨人」や「背中にこぶのある、大きな鉤鼻の人食い巨人」、「性悪なひとつ目の巨人」など悪いイメージで伝えられています。
少なくともミミズクや山猫と比べると、トロルとトトロは全く似ていないため、トロルがトトロのモデルとは思えません。
トトロの正体はもののけ姫のこだま?
もののけ姫の最後に登場するこだまが、その後トトロになったとする説があります。
トトロは千年以上生きているため、もののけ姫の森にトトロがいないのは不自然だと宮崎駿監督は感じていたそうです。
そこで、こだまが変化してトトロになったという設定はどうかとスタッフに話したことがあるようです。
小さなひとりぼっちのコダマが強い印象を残すこのシーン。宮崎駿監督には、この小さなコダマが後のトトロになるのだという考えがあったそうです☺️トトロは何千年も生きているというのに、この森にトトロがいないことを気にしていた監督はある日、➡️続く#もののけ姫 #金曜ロードショー #スタジオジブリ pic.twitter.com/m6KQtvkXTm
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) August 13, 2021
トトロの正体の公式発表は?
トトロのモデルとなった動物については、はっきりと公式から発表はされていません。
ただ、トトロが宮沢賢治作の「どんぐりと山猫」を参考にして作られたことは間違いありません。
トトロの名前の由来は、「所沢にいるとなりのオバケ」が短くなったもの。宮崎駿監督によると「すぐに愛想を振りまいたり、目をキョロキョロさせたりする、そういうキャラクターではない」のだとか。原型になっているのは、宮沢賢治の「どんぐりと山猫」のあるシーン。→続く pic.twitter.com/f4vhEWhqi8
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) August 17, 2018
また、こだまが後にトトロになったという設定を宮崎駿監督が話していたのも本当です。
現在は残っていませんが、過去にジブリ公式のツイッターがトトロの正体に関する質問に対して、宮崎駿監督がスタッフにコダマが後のトトロであるという話をしていたと回答しています。
まとめ
今回は、トトロの正体について紹介しました。
- トトロの死神説は嘘
- トトロのモデルとなった動物はミミズクや山猫と言われている
- こだまが後にトトロになったというのは本当
トトロの都市伝説は怖いものが多いですが、嘘だとわかったので安心です。
また、トトロが元々こだまだったというのは驚きの事実でした。
トトロの正体や「もののけ姫」との繋がりに注目しながら、ぜひもう一度トトロを観てみてください!
▼こちらの記事もどうぞ▼
となりのトトロ怖い都市伝説まとめ!お地蔵さんネコバスまっくろくろすけの秘密
トトロのラストでとうもろこしをなぜ手渡ししなかった?衝撃の事実