実は、潮干狩りで見つけた可愛いヤドカリ、持ち帰っても意外とすぐに弱ってしまうことがあるのは、知っていますか?
潮干狩りで見つけて、子供が気に入って持って帰ることになったけど
など、意外とヤドカリのことってわからないですよね。
そこでこの記事では、潮干狩りで捕まえたヤドカリの飼い方をご紹介します。
- ヤドカリが元気に長生きするコツ
- 適切な環境を整える方法
- 正しくお世話をする方法
などについてお伝えします。
飼い方のポイント、必要な飼育セット、注意すべき点についても知りたい方はぜひ最後まで読んでください。
ちなみに、潮干狩りで見つかるヤドカリの種類や、種類ごとの寿命に関する詳しい情報もあるので、そちらの記事もぜひ見てくださいね。
潮干狩りで捕まえたヤドカリの飼い方は?家でも元気に飼える?

潮干狩りで捕まえたヤドカリを飼うには、日々の正しいお世話でヤドカリの健康を維持することが大切です。
毎日の食事や環境の維持が、ヤドカリが元気に長生きするためには欠かせないからです。
具体的なお世話のポイントを見ていきましょう!
ヤドカリが喜ぶ環境づくり
最初に解説した「必要なもの」を使って水槽をセッティングします。
砂を敷き、人工海水を入れ(水場を作るイメージ)、隠れ家や貝殻を配置しましょう。
人工海水はAmazonや楽天でも購入できます。
定期的な水換え
海水は汚れやすいので、定期的に交換が必要です。
全部を一気に換えるのではなく、スポイトなどで汚れを取り除きつつ、減った分を足すか、1/3程度の量を週に1〜2回交換するのが目安です。
エサやり:何を?いつ?どのくらい?
ヤドカリは雑食性なので、色々なものを食べます。
自然界でも様々なものを食べているため、バランスの良い食事が健康につながります。
基本は、栄養バランスがいいヤドカリ専用フードやザリガニ用フードです。
おやつには、味付けされていない小魚(煮干しなど)、海藻類(塩抜きしたもの)、野菜(人参など)、果物(リンゴなど)も喜びます。
頻度と量は、1日1回、食べ残さない程度の量を与えましょう。
食べ残しは水を汚す原因になるので、翌日には取り除いてくださいね。
毎日同じだと飽きてしまうこともあるようなので、たまに違う種類のエサをあげると良いかもしれません。
ヤドカリの食べ物・長生きする飼育方法詳細はこちらの記事で!
ヤドカリの食べ物は何?飼育グッズは100均で揃えられるか長生きする飼育方法も紹介
色々なエサを試して、ヤドカリの好みを見つけてあげるのも楽しいですよ。
貝殻交換もしましょう
ヤドカリが頻繁に貝殻をチェックしたり、体の割に貝殻が小さく見えたりしたら、引っ越しのサインかもしれません。
常に適切なサイズの貝殻を用意しておきましょう。
水槽お掃除の頻度は?
床材の汚れが目立ってきたら、汚れを取り除きます。
数ヶ月に一度程度、砂を洗浄・交換するなどして清潔を保ちましょう。
複数飼育はできる?
基本的に可能です。
ただし、十分な広さと隠れ家、豊富な貝殻がないとケンカの原因になります。
過密飼育は避けましょう。
【注意】脱皮とストレス
ヤドカリは脱皮して成長します。
砂に潜ってじっとしている時は脱皮中かもしれないので、絶対に掘り起こしたりせず、そっとしておいてあげてください。
また、頻繁に触ったり、無理やり貝殻から出そうとしたりするのも大きなストレスになるのでやめましょう。
これらの基本のお世話を丁寧に行うことで、ヤドカリは安心して、元気に過ごしてくれるはずです。
ちょっと待って!ヤドカリを持ち帰る前の心得と準備

ヤドカリを持ち帰る前に、まず「本当に責任を持って飼えるか」を考え、正しい方法で持ち帰りましょう。
なぜなら、ヤドカリも生き物であり、飼育には手間と責任が伴うからです。
また、持ち帰り方を間違えると、家に着く前に弱らせてしまう可能性もあります。
まず、ご家族で「最後までお世話できるか」を話し合ってみてください。
そして、持ち帰ると決めたら、ヤドカリがいた場所の海水を少し多めに、蓋に空気穴を開けた容器に入れ、ヤドカリが傷つかないように優しく運びましょう。
一度にたくさんの数を持ち帰るのは、管理が大変になるので避けた方が無難です。
ちなみに、天然記念物に指定されているオカヤドカリなどは持ち帰りが禁止されていますが、潮干狩りで見かける多くのヤドカリ(ホンヤドカリなど)は基本的に問題ありません。
持ち帰ることを決めたら、次はヤドカリが快適に過ごせるお家(飼育環境)を準備することが大切です。
これだけ揃えればOK!ヤドカリ飼育セット
ヤドカリが元気に暮らすためには、彼らの習性に合った飼育用品(飼育セット)をきちんと揃えることが非常に重要です。
自然界の環境になるべく近づけ、ヤドカリが安心して生活できる場所を作ってあげる必要があるからです。
暗くて狭い場所を好み、砂に潜ったり、引っ越ししたりするヤドカリの習性を満たしてあげましょう。
具体的に必要なものをリストアップしますね!
水槽
ヤドカリが動き回れる十分な広さのものを。
脱走防止のため、蓋つきがおすすめです。
プラスチックケースでも代用できます。
床材
ヤドカリは潜るのが好きです。
粒子の細かい砂(サンゴ砂など)を深めに(5cm以上)敷いてあげましょう。
【最重要】飼育水
基本は「人工海水」です!
ヤドカリは海の生き物。
基本的には海水で飼育します。
海水に含まれるミネラルは、ヤドカリの健康維持(特に脱皮)に不可欠です。
ペットショップなどで売っている「人工海水の素」を使い、説明書通りに作ればOK!これが一番安心・安全です。
「水道水でも大丈夫?」という疑問について…
水道水をそのまま使うのは絶対にNGです!
水道水には塩素(カルキ)が含まれており、これはヤドカリにとって有害です。
また、必要なミネラルも含まれていません。
どうしても水道水を使いたい場合は、必ずカルキ抜きが必要です。
一番安全なのは煮沸して冷ます方法。
市販のカルキ抜き剤はヤドカリに悪影響を与える可能性があるので避けましょう。
ただ、やはりミネラル不足のリスクは残るので、可能な限り人工海水を用意することをおすすめします。
ヤドカリの健康を考えると、人工海水がベストな選択です。
隠れ家&遊び場
流木や、植木鉢のかけら、貝殻などで、ヤドカリが隠れたり登ったりできる場所を作ってあげると喜びます。
【超重要】引っ越し用の貝殻
ヤドカリの成長に合わせ、様々なサイズの貝殻を複数用意することが必須です!
ヤドカリは成長すると体が大きくなり、今いる貝殻(宿)が窮屈になります。
その時に引っ越し先の貝殻がないと、ストレスになったり、脱皮不全の原因になったりします。
今ヤドカリが入っている貝殻より一回り大きいもの、二回り大きいもの…と、いくつかサイズ違いのものを水槽内に入れておきましょう。
エサ皿・水皿
ヤドカリがひっくり返しにくく、深すぎない(溺れないように)ものを選びましょう。
温度・湿度管理グッズ
ヤドカリは温度・湿度変化に弱いです。
特に冬場はパネルヒーターなどで保温し、温度計・湿度計でチェックしましょう。(目安:温度20℃前後、湿度60%以上)
あると便利なもの
食べ残しを取り除くためのピンセット、水換え用のスポイトなど。
市販の「ヤドカリ飼育セット」
初心者には必要なものが一通り揃っているセットも便利です。
ただし、セット内容がヤドカリに適しているか(特に砂の深さ、貝殻の有無など)を確認してから選びましょう。
これらのアイテムをしっかり準備することで、ヤドカリが安心して新しい環境で暮らしていくための土台ができます。
潮干狩りで捕まえたヤドカリの寿命はどのくらい?

ヤドカリをペットとして飼育した場合は天敵がいないので野生のヤドカリよりも長生きです。
寿命は一般的に10年から20年ぐらいと言われています。意外と犬や猫と同じくらい生きてくれます。
ヤドカリの寿命や値段について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ!
ヤドカリの寿命はどのくらいで海水でないとダメ?ペットショップでの値段は?
潮干狩りで捕まえたヤドカリの飼い方まとめ
ヤドカリは色々なものを背負ってくれるのでとても見ていて楽しいです。
例えば透明な宿を用意してあげればそれを被って中身が見える状態で歩き回ることもあります。
また綺麗な宿を用意してあげればその宿に身を収めキラキラ輝きながら動き回ります。
見ていて飽きないですね♪
ヤドカリならば誰かに禁止されることもありませんし、アレルギーが出ることもあまりありません。
ちなみにペットショップなどで購入するときは大体1,000円ぐらいするそうです!
珍しい種類のヤドカリになると10,000円を超えることもあるとか…
潮干狩りで見つけた皆さんは水槽などの環境さえ整えれば飼うことができますので、みなさんもヤドカリを飼うことを検討してみてくださいね!
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