実は、潮干狩りで見つけた可愛いヤドカリ、持ち帰っても意外とすぐに弱ってしまうことがあるのは、知っていますか?
潮干狩りで見つけて、子供が気に入って持って帰ることになったけど
など、意外とヤドカリのことってわからないですよね。
そこでこの記事では、潮干狩りで捕まえたヤドカリの飼い方をご紹介します。
- 水道水がNGな理由と飼育水の正解
- エサは何を・いつ・どのくらいあげるか
- 持ち帰る前の心得と最初の24時間にやること
- 寿命の目安と長生きのコツ
などについてお伝えします。
飼い方のポイント、必要な飼育セット、注意すべき点についても知りたい方はぜひ最後まで読んでください。
潮干狩りで捕まえたヤドカリは飼える?持ち帰る前の心得
結論から言うと、潮干狩りで捕まえたヤドカリはおうちでも飼えます。
潮干狩りや磯遊びで見つかるのは、主に「ホンヤドカリ」の仲間など、海水の中で生きる種類のヤドカリです。
この「海の生き物である」という点が、あとで説明する水道水NGの理由につながるので、覚えておいてくださいね。
ただし持ち帰る前に、まず「本当に責任を持って飼えるか」を考えましょう。
ヤドカリも生き物であり、飼育には手間と責任が伴うからです。
まず、ご家族で「最後までお世話できるか」を話し合ってみてください。
もし難しそうなら、その場で観察を楽しんで、元いた海に返してあげるのも立派な選択です。
「また会いに来ようね」と声をかけてあげれば、子どもにとっても良い思い出になりますよ。
持ち帰ると決めたら、ヤドカリがいた場所の海水を少し多めに、蓋に空気穴を開けた容器に入れ、ヤドカリが傷つかないように優しく運びましょう。
このとき持ち帰った海水は、おうちに着いてからの当面の飼育水にもなります。
帰り道は直射日光や暑い車内に置きっぱなしにしないよう注意してください。
ヤドカリは高温にとても弱いからです。
また、一度にたくさんの数を持ち帰るのは、管理が大変になるので避けた方が無難です。
ちなみに、天然記念物に指定されているオカヤドカリなどは持ち帰りが禁止されていますが、潮干狩りで見かける多くのヤドカリ(ホンヤドカリなど)は基本的に問題ありません。
持ち帰ることを決めたら、次はヤドカリが快適に過ごせるお家(飼育環境)を準備することが大切です。
これだけ揃えればOK!ヤドカリ飼育セット【水道水はNG】
ヤドカリが元気に暮らすためには、彼らの習性に合った飼育用品(飼育セット)をきちんと揃えることが非常に重要です。
自然界の環境になるべく近づけ、ヤドカリが安心して生活できる場所を作ってあげる必要があるからです。
暗くて狭い場所を好み、砂に潜ったり、引っ越ししたりするヤドカリの習性を満たしてあげましょう。
具体的に必要なものをリストアップしますね!
水槽
ヤドカリが動き回れる十分な広さのものを。
脱走防止のため、蓋つきがおすすめです。
プラスチックケースでも代用できます。
床材
床材は、少し粗めのサンゴ砂などを浅めに敷くのがおすすめです。
細かい砂を分厚く敷くと、砂の中の水が滞って有害なガス(硫化水素)が発生することがあるといわれているからです。
「砂に深く潜れるように厚く」というのは陸で暮らすオカヤドカリ向けの情報なので、海のヤドカリと混同しないよう注意してくださいね。
【最重要】飼育水:水道水そのままは絶対NG!
飼育水は「人工海水」が正解です!
「ヤドカリに水道水はOK?」という疑問への答えを、先に整理しておきますね。
- 水道水そのまま→NG:塩素(カルキ)がヤドカリに有害
- カルキ抜きした水道水→NG:カルキを抜いても真水のまま。海の生き物なので真水では生きられない
- 食塩を溶かした水→NG:食塩はほぼ塩化ナトリウムだけで、海水に含まれるミネラルを再現できない
- 人工海水→OK:海水に近い成分バランスで、これが一番安心・安全
つまり、水道水がダメな理由はカルキだけではありません。
潮干狩りのヤドカリは海の生き物なので、カルキを抜いても「真水」では飼えないんです。
海水に含まれるミネラルは、ヤドカリの健康維持(特に脱皮)に欠かせません。
ペットショップやネット通販で売っている「人工海水の素」を、説明書どおりに水道水に溶かして作ればOK!
こちらのようにカルキの中和剤入りで、水道水にそのまま溶かせるタイプなら、カルキ抜きの手間もなくて手軽ですよ。
人工海水が用意できるまでの当日しのぎには、ヤドカリと一緒に持ち帰った海水を使いましょう。
エアポンプ(フィルター)
水中の酸素が不足すると、ヤドカリが弱る原因になります。
エアポンプでの酸素供給(ぶくぶく)があると安心です。
エアレーション機能付きの小型フィルターなら、水の汚れ対策と酸素供給が一度にできて一石二鳥ですよ。
隠れ家&遊び場
流木や、植木鉢のかけら、貝殻などで、ヤドカリが隠れたり登ったりできる場所を作ってあげると喜びます。
【超重要】引っ越し用の貝殻
ヤドカリの成長に合わせ、様々なサイズの貝殻を複数用意することが必須です!
ヤドカリは成長すると体が大きくなり、今いる貝殻(宿)が窮屈になります。
その時に引っ越し先の貝殻がないと、ストレスになったり、脱皮不全の原因になったりします。
今ヤドカリが入っている貝殻より一回り大きいもの、二回り大きいもの…と、いくつかサイズ違いのものを水槽内に入れておきましょう。
エサ皿・水皿
ヤドカリがひっくり返しにくく、深すぎない(溺れないように)ものを選びましょう。
水温管理グッズ
ヤドカリは急な温度変化と夏の高水温に弱いです。
水温の目安はおおむね15〜28℃程度といわれ、特に30℃近くまで上がる夏の高水温が大敵です。
特に夏場は水温が上がりすぎないよう、直射日光の当たらない風通しの良い場所に水槽を置き、室温が高くなる日はエアコンなどで調整してあげましょう。
冬場に室温がかなり下がるおうちでは、小型ヒーターでの保温も検討してください。
水温計を1つ付けておくと、毎日のチェックがぐっと楽になりますよ。
あると便利なもの
食べ残しを取り除くためのピンセット、水換え用のスポイトなど。
市販の「ヤドカリ飼育セット」
初心者には必要なものが一通り揃っているセットも便利です。
ただし、セット内容がヤドカリに適しているか(特に砂の深さ、貝殻の有無など)を確認してから選びましょう。
これらのアイテムをしっかり準備することで、ヤドカリが安心して新しい環境で暮らしていくための土台ができます。
潮干狩りで捕まえたヤドカリの飼い方は?毎日のお世話
潮干狩りで捕まえたヤドカリを飼うには、日々の正しいお世話でヤドカリの健康を維持することが大切です。
毎日の食事や環境の維持が、ヤドカリが元気に長生きするためには欠かせないからです。
具体的なお世話のポイントを見ていきましょう!
帰ってきたら最初にやること【最初の24時間】
ヤドカリを弱らせてしまうかどうかは、実は持ち帰った当日の過ごし方で大きく変わります。
おうちに着いたら、次の順番でスタートしてみてください。
- 水槽をセッティングする:砂を敷き、持ち帰った海水(または人工海水)を入れる
- 水温を合わせてから移す:容器ごと水槽にしばらく浮かべ、温度差をなくしてからそっと放す
- 静かな場所に置く:直射日光の当たらない、涼しくて静かな場所へ
- その日はそっとしておく:エサは翌日からでOK。まずは環境に慣れさせるのが最優先
移動でヤドカリは想像以上に疲れています。
初日はつい構いたくなりますが、「見るだけ」で我慢するのが長生きへの第一歩ですよ。
ヤドカリが喜ぶ環境づくり
前の見出しで紹介した「飼育セット」を使って水槽をセッティングします。
砂を敷き、人工海水を入れ(水場を作るイメージ)、隠れ家や貝殻を配置しましょう。
人工海水はAmazonや楽天でも購入できます。
定期的な水換え
海水は汚れやすいので、定期的に交換が必要です。
全部を一気に換えるのではなく、スポイトなどで汚れを取り除きつつ、減った分を足すか、1/3程度の量を週に1〜2回交換するのが目安です。
エサやり:何を?いつ?どのくらい?
ヤドカリは雑食性なので、色々なものを食べます。
自然界でも様々なものを食べているため、バランスの良い食事が健康につながります。
基本は、栄養バランスがいいヤドカリ専用フードやザリガニ用フードです。
水に沈むタイプのフードだと、水中のヤドカリが食べやすいですよ。
おやつには、味付けされていない小魚(煮干しなど)、海藻類(塩抜きしたもの)、野菜(人参など)、果物(リンゴなど)も喜びます。
頻度と量は、1日1回、食べ残さない程度の量を与えましょう。
ヤドカリは夜に活動しやすいので、夕方〜夜にあげると食べてくれやすいです。
食べ残しは水を汚す原因になるので、翌日には取り除いてくださいね。
毎日同じだと飽きてしまうこともあるようなので、たまに違う種類のエサをあげると良いかもしれません。
ヤドカリの食べ物・長生きする飼育方法詳細はこちらの記事で!
ヤドカリの食べ物は何?飼育グッズは100均で揃えられるか長生きする飼育方法も紹介
色々なエサを試して、ヤドカリの好みを見つけてあげるのも楽しいですよ。
貝殻交換もしましょう
ヤドカリが頻繁に貝殻をチェックしたり、体の割に貝殻が小さく見えたりしたら、引っ越しのサインかもしれません。
常に適切なサイズの貝殻を用意しておきましょう。
水槽お掃除の頻度は?
床材の汚れが目立ってきたら、汚れを取り除きます。
数ヶ月に一度程度、砂を洗浄・交換するなどして清潔を保ちましょう。
複数飼育はできる?
基本的に可能です。
ただし、十分な広さと隠れ家、豊富な貝殻がないとケンカの原因になります。
過密飼育は避けましょう。
【注意】脱皮とストレス
ヤドカリは脱皮して成長します。
砂や物陰に隠れてじっとしている時は脱皮の前後かもしれないので、掘り起こしたりつついたりせず、そっとしておいてあげてください。
また、頻繁に触ったり、無理やり貝殻から出そうとしたりするのも大きなストレスになるのでやめましょう。
これらの基本のお世話を丁寧に行うことで、ヤドカリは安心して、元気に過ごしてくれるはずです。
潮干狩りで捕まえたヤドカリの寿命はどのくらい?
潮干狩りで捕まえたヤドカリの寿命の目安は、種類や環境によって変わります。
潮干狩りで見つかるホンヤドカリの仲間は、一般的に数年(2〜5年程度)生きるといわれています。
水質や水温の管理がうまくいけば、それ以上長生きしてくれることもあるようです。
ちなみに「ヤドカリは10年以上生きる」という話は、主にオカヤドカリなど別の種類の話。
種類によって寿命がかなり違うので、混同しないようにしてくださいね。
長生きのカギは、この記事で紹介した「人工海水」「水温管理」「引っ越し用の貝殻」の3つです。
ヤドカリの寿命や値段について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事もどうぞ!
ヤドカリの寿命はどのくらいで海水でないとダメ?ペットショップでの値段は?
潮干狩りで捕まえたヤドカリの飼い方まとめ
ヤドカリは色々なものを背負ってくれるのでとても見ていて楽しいです。
例えば透明な宿を用意してあげればそれを被って中身が見える状態で歩き回ることもあります。
また綺麗な宿を用意してあげればその宿に身を収めキラキラ輝きながら動き回ります。
見ていて飽きないですね♪
飼い方のいちばん大事なポイントは、水道水そのままではなく人工海水で飼うこと。
そこさえ押さえれば、あとは水換え・エサ・貝殻の3つのお世話で大丈夫です。
ちなみにペットショップなどで購入するときは大体1,000円ぐらいするそうです!
珍しい種類のヤドカリになると10,000円を超えることもあるとか…
潮干狩りで見つけた皆さんは水槽などの環境さえ整えれば飼うことができますので、みなさんもヤドカリを飼うことを検討してみてくださいね!
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