「そろそろ年賀状、やめたいな…」って思うこと、ありますよね。
毎年12月になると、住所録を確認して、一枚一枚メッセージを考えて、投函して。
もちろん、遠く離れた友人や親戚の近況を知れる大切なコミュニケーションツールなんですけど、正直なところ、負担に感じてしまうこともあるんです。
最初は「失礼じゃないかな」「関係が悪くなったらどうしよう」って、すごく悩みました。
でも、丁寧に伝えることで、ほとんどの方が理解してくださったんです。
この記事では、年賀状辞退を相手を不快な気持ちにさせずに上手に伝える方法について、詳しくご紹介します。
友人や親戚、仕事関係者など、相手別の文例もたくさん用意しました。
また、年賀状辞退のハガキを受け取ったときの返信方法についてもお伝えしていますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
年賀状をやめたいと思う人が増えている2025年の実情
年賀状の発行枚数、実は年々減少しているんです。日本郵便のデータによると、2003年には約44億枚も発行されていた年賀はがきが、2024年には約14億枚まで減少しているんですよ。
なぜこんなに減っているのでしょうか。
大きな理由の一つは、LINEやInstagram、FacebookなどのSNSが普及したことです。
わざわざハガキを書かなくても、スマホ一つで写真付きの近況報告ができちゃいますよね。
特に若い世代では、SNSのDMやストーリーズで新年の挨拶を済ませる人が増えているんです。
また、テレワークの普及で職場の人間関係も変化しました。
以前は「とりあえず会社の人全員に送っておこう」という文化もありましたが、最近は本当に親しい人だけに絞る傾向が強まっているんですよね。
さらに、環境への配慮という観点も無視できません。
SDGsへの関心が高まる中で、「資源を無駄にしたくない」「エコな生活を心がけたい」と考える人が増えているんです。
つまり、年賀状辞退は決して珍しいことじゃないんです。
むしろ、時代の流れに沿った自然な選択と言えるかもしれませんね。
ちなみに、不幸があった年の年賀状辞退については、喪中はがきという形で伝えることになります。
年賀状辞退はマナー違反じゃない理由
「年賀状をやめるなんて、失礼じゃないの?」って心配になりますよね。
でも安心してください。年賀状辞退は決してマナー違反ではないんです。
そもそも年賀状は、お互いの気持ちを確認し合うためのコミュニケーションツール。
もし一方が負担に感じているのに無理して続けていたら、本来の目的から外れてしまいます。
大切なのは、「辞退する理由」と「今後も良い関係を続けたい」という気持ちを、きちんと相手に伝えることなんですよ。
実際、マナーの専門家も「丁寧に伝えれば問題ない」と言っています。
むしろ、相手への配慮を示しながら辞退することで、お互いにとってストレスのない関係が築けるんです。
私も最初は罪悪感がありましたけど、友人から「気を遣わなくていいから楽になったよ」って言われて、ホッとしたのを覚えています。
年賀状を続けることが目的ではなく、良好な関係を保つことが本当の目的ですよね。その目的さえ達成できれば、方法は年賀状でなくても全然大丈夫です。
年賀状辞退のハガキを送る最適な時期はいつ
年賀状辞退を伝えるタイミング、すごく重要なんです。
時期を間違えると、相手に余計な手間をかけてしまいますからね。
今年分から辞退する場合は11月下旬から12月初旬
今年の年賀状から辞退したい場合は、相手が年賀状の準備を始める前に伝えるのがベストなんですよ。
具体的には、11月下旬から12月初旬に届くように送ると良いとされています。
この時期なら、相手もまだ本格的に年賀状作成に取り掛かっていないことが多いんです。
住所録を整理している段階で「あ、この人は今年から不要なんだな」って気づいてもらえますよね。
ただし、人によっては「この時期にハガキを送れるなら、年賀状も送れるでしょ」って思う方もいらっしゃるんです。
なので、次にご紹介する方法の方が、より好印象かもしれません。
来年以降から辞退する場合は今年の年賀状に記載
個人的に一番おすすめなのが、この方法なんです。
今年の年賀状に、来年以降は辞退する旨を書き添えるんですよ。
この方法なら、「最後まで丁寧に対応してくれたんだな」って好印象を持ってもらえるんです。
タイミングとしても、年賀状シーズンの1月1日〜7日(松の内)に届くので、相手も自然に受け止めやすいんですよね。
私も実際にこの方法を使ったんですが、ほとんどの方が「わかりました、お互い無理せず付き合いましょうね」って、温かい言葉をかけてくださいました。
年賀状の配達スケジュールについては、別の記事で詳しく解説していますので、気になる方はこちらもチェックしてみてくださいね。
年賀状辞退のハガキを手書きで準備するのは大変ですよね。
実は私も去年利用したんですが、印刷サービスを使えば文例も豊富で、デザインも上品なものが選べるんです。
特に複数枚送る必要がある方には、時間も手間も大幅に削減できておすすめですよ。
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相手を不快にさせない年賀状辞退の文例集
さて、ここからは具体的な文例をご紹介していきますね。相手との関係性によって、少しずつ言葉遣いを変えるのがポイントなんです。
文例を考えるのが苦手な方は、手紙のマナー本を一冊持っておくと安心ですよ。私も冠婚葬祭のマナー本を持っていて、いざという時にすごく役立っているんです。
友人や親しい人への年賀状辞退文例
親しい友人には、あまり堅苦しくない文章の方が自然ですよね。
文例1:カジュアルな表現
いつも素敵な年賀状をありがとうございます。
実は来年から、皆さまへの年賀状を控えさせていただくことにしました。
年末の慌ただしさの中で、心を込めた挨拶ができなくなってきたためです。これからも変わらず仲良くしてくださいね。
近況はLINEやSNSでシェアしますので、また会って話しましょう。
文例2:温かみのある表現
毎年心のこもった年賀状、本当に嬉しく拝見していました。
誠に勝手ながら、来年よりどなた様にも年賀状をお送りしないことにいたしました。
これまでと変わらぬお付き合いをいただけると幸いです。これからもどうぞよろしくお願いしますね。
友人への文例では、「これからも連絡を取り合いたい」という気持ちを前面に出すのがコツなんですよ。
親戚への年賀状辞退文例
親戚への年賀状辞退は、ちょっと気を遣いますよね。特に年配の方には、丁寧な説明が必要なんです。
文例:丁寧で敬意を示す表現
いつも温かいお言葉を添えた年賀状をいただき、心より感謝しております。
私事で恐縮ですが、年齢を重ねるにつれ、皆さまに心を込めた年賀状を
お送りすることが難しくなってまいりました。誠に勝手ながら、来年より年賀状のご挨拶を控えさせていただきます。
これまでと変わらぬご厚情を賜りますよう、お願い申し上げます。皆さまのご健勝とご多幸を心よりお祈りしております。
親戚への文例では、「家族としての絆は変わらない」というメッセージを込めるといいですよ。
仕事関係者への年賀状辞退文例
ビジネス関係の方への辞退は、最も慎重に言葉を選ぶ必要がありますね。
文例:ビジネスライクな表現
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
誠に勝手ながら、業務効率化の観点から、来年より年賀状による
新年のご挨拶を控えさせていただくことといたしました。今後とも変わらぬご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
仕事関係の方には、「業務効率化」「環境配慮」など、ビジネス的な理由を添えると理解されやすいんです。
あまり連絡を取らない方への年賀状辞退文例
年賀状でしか連絡を取っていない方への辞退は、特に丁寧に伝えたいですよね。
文例:感謝と敬意を込めた表現
長年にわたり、心のこもった年賀状をお送りくださり、誠にありがとうございました。
私事で大変恐縮ですが、近頃は多忙により、皆さまに丁寧な年賀状を
お送りすることが困難になってまいりました。そのため誠に勝手ながら、来年より年賀状によるご挨拶を控えさせていただきます。
これまでのご厚情に深く感謝するとともに、◯◯様の今後のご健勝とご多幸を
心よりお祈り申し上げます。
普段連絡を取らない方には、「縁を切るわけではない」ことを明確に伝えることが大切です。
年賀状辞退を伝える際の5つのポイント
年賀状辞退の文章を書く時に、押さえておきたいポイントをまとめますね。
1. 感謝の気持ちを必ず伝える これまで年賀状をいただいていたことへの感謝は、絶対に省略しちゃダメなんです。「長年ありがとうございました」という一言があるだけで、印象が全然違いますよ。
2. 辞退する理由を簡潔に説明する 「多忙」「高齢」「環境配慮」など、相手が納得しやすい理由を一つ入れましょう。ただし、言い訳がましくならないように、簡潔にまとめるのがコツなんです。
3. 今後の関係継続を示す 「これからも変わらぬお付き合いを」という一文を必ず入れてください。辞退=縁切りではないことを、しっかり伝えるんですよ。
4. 一方的なお願いであることを認識する 「誠に勝手ながら」という言葉を使って、こちらの都合でお願いしていることを示しましょう。謙虚な姿勢が大切なんです。
5. 相手の幸せを祈る言葉で締める 最後は「ご健勝とご多幸をお祈りします」など、相手を思いやる言葉で終わると、温かい印象になりますよ。
この5つのポイントを押さえれば、どんな相手にも失礼のない年賀状辞退の文章が書けるはずです。
年賀状辞退のハガキを受け取ったときの対応マニュアル
さて、ここからは反対に、年賀状辞退のハガキを受け取った場合の対応についてお話ししますね。
基本は返信不要だけど気持ちを伝えたい場合の文例
年賀状辞退のハガキを受け取ったら、基本的には返信は不要なんです。
なぜかというと、わざわざ辞退を伝えてきてくれたのに、こちらが返信してしまうと、相手も「また返事を書かなきゃ」って思っちゃいますよね。
せっかく負担を減らそうとしているのに、本末転倒になっちゃうんです。
でも、年賀状でしか連絡を取っていなかった方から辞退の連絡が来ると、「何も返さないのも寂しいな」って思いますよね。わかります、その気持ち。
そんな時は、簡潔なメッセージを送るのがいいんですよ。
返信文例:簡潔で温かい表現
長い間、年賀状にてご挨拶いただき誠にありがとうございました。
◯◯様の今後のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
なお、このお返事へのご返信は不要です。
この文例のポイントは、最後に「返信不要」と明記することなんです。
これがあると、相手も安心できるんですよね。
返信する場合の注意点
もし返信する場合は、以下の点に注意してくださいね。
- 「返信不要」の旨を必ず書く
- 文章は短く簡潔にまとめる(100文字程度)
- 相手の決断を尊重する言葉を入れる
- こちらから年賀状を続けて送るのはNG
年賀状辞退をわざわざ伝えてくれた方は、おそらく悩んだ末の決断なんです。
その気持ちを尊重することが、大人の対応というものですよね。
年賀状辞退後も関係を続ける3つの方法
「年賀状をやめたら、疎遠になっちゃうんじゃない?」って心配な方、いらっしゃいますよね。
大丈夫です。年賀状がなくても、良好な関係は十分に続けられるんですよ。実際に私が実践している方法をご紹介しますね。
1. SNSやLINEでこまめに連絡を取る
これが一番手軽で効果的な方法なんです。
誕生日にメッセージを送ったり、相手の投稿に「いいね」やコメントをつけたり。年賀状ほど改まった形ではないけれど、むしろ頻繁にコミュニケーションが取れるんですよね。
私も友人とは、LINEのグループで近況報告し合っています。年賀状の時よりも、かえって距離が縮まった気がするんですよ。
2. 季節の挨拶を別の形で送る
年賀状を辞退しても、暑中見舞いや寒中見舞い、お誕生日カードなどで季節の挨拶を続けるのもいいですよね。
年賀状の代わりに、夏の暑中見舞いでご挨拶するのも素敵ですよね。
3. 小さなギフトで気持ちを伝える
年賀状を辞退した後も、お誕生日や特別な日にはちょっとしたギフトを送るのもいいですよね。
私も友人に季節の挨拶代わりにLINEギフトでスターバックスのチケットを送ったりしているんです。気軽に送れて、相手も喜んでくれますよ。
大切なのは、「年賀状を送ること」ではなく、「相手のことを気にかけている」という気持ちを伝えることなんです。
形は変わっても、その気持ちさえあれば、関係は続いていくんですよね。
よくある質問
年賀状辞退について、よく聞かれる質問にお答えしますね。
Q1. 年賀状辞退を伝えるのに、普通のハガキでもいいですか?
A. はい、大丈夫ですよ。むしろ、派手なデザインより、シンプルな白無地のハガキや、落ち着いた柄の私製はがきの方が適しているんです。
「挨拶状用」として販売されているハガキを使うと、より丁寧な印象になりますよ。
Q2. 年賀状辞退後、相手から年賀状が届いたらどうすればいいですか?
A. 相手が辞退の連絡を見落としていた可能性もあるので、寒中見舞いで丁寧にお礼を伝えましょう。
そして、改めて「来年からは年賀状を控えさせていただきます」と伝えるといいですよ。決して無視はしないでくださいね。
Q3. 一部の人だけ年賀状を続けて、他の人には辞退を伝えてもいいですか?
A. もちろんです。特に親しい友人や家族とは年賀状を続けて、それ以外の方には辞退を伝えるという選択も全然ありなんですよ。
ただ、SNSなどで年賀状の写真を投稿する際は、辞退した方の目に触れないように配慮が必要かもしれませんね。
Q4. 年賀状辞退のハガキには、自分の近況も書いた方がいいですか?
A. 簡単な近況報告を添えると、より温かみのある挨拶状になりますよ。
「おかげさまで家族一同元気に過ごしております」など、一言添えるだけでも印象が変わります。ただし、長々と書く必要はないんです。
Q5. メールやLINEで年賀状辞退を伝えるのはダメですか?
A. 親しい友人であれば、メールやLINEでも問題ないと思います。
ただし、目上の方や普段あまり連絡を取らない方には、やはりハガキでお伝えする方が丁寧ですよね。関係性によって使い分けるのがベストなんです。
Q6. 年賀状じまいと喪中はがきは違うんですか?
A. はい、全く別物なんです。喪中はがきは、身内に不幸があったため新年の挨拶を遠慮する旨を伝えるもの。
年賀状じまいは、個人的な理由で年賀状のやり取り自体を終了することを伝えるものなんですよ。
Q7. 年賀状辞退後、何年か経ってから再開してもいいですか?
A. もちろん大丈夫です。環境が変わったり、余裕ができたりして、また年賀状を送りたくなることもありますよね。
その場合は、「しばらくお休みしておりましたが、また年賀状でのご挨拶を再開させていただきます」と一言添えて送れば問題ないんですよ。
まとめ|年賀状辞退は丁寧に伝えれば大丈夫
年賀状辞退について、たくさんお話ししてきましたね。最後にポイントをまとめますよ。
年賀状辞退を成功させる3つのポイントは、
- 適切な時期に伝える(11月下旬〜12月初旬、または今年の年賀状に記載)
- 感謝の気持ちと理由を丁寧に説明する
- 今後も良い関係を続けたい意思を示す
この3つなんです。
年賀状をやめることは、決して失礼なことでも、関係を断つことでもないんですよ。時代とともにコミュニケーションの形は変わっていくものですからね。
大切なのは、相手への配慮を忘れず、丁寧に気持ちを伝えること。そして、年賀状という形がなくなっても、別の方法で関係を大切にしていく姿勢なんです。
私も最初は不安でしたけど、実際に年賀状じまいをしてみると、むしろ心の負担が減って、本当に大切な人とのコミュニケーションに時間を使えるようになりました。
あなたも、もし年賀状の負担を感じているなら、この記事を参考に、一歩踏み出してみてくださいね。きっと、思っているより相手も理解してくれるはずですよ。
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