台風が近づいてくるというニュースを見て、まず頭に浮かぶのが「食べるもの、家にあったかな?」ということではないでしょうか。

結論からお伝えすると、台風の買い出しは台風の影響が出そうだと伝えられた時点から動き出すのが安心です。

目安としては接近の2〜3日前までに終わらせておくイメージですね。

直前になるほど水やパンは棚から消えますし、風が強まってからの買い物は危険も伴います。

2026年の台風は、8月の発生数がおおむね平年並みで日本への接近数は平年並みか多く、9月は発生数・接近数ともに平年並みとなる見通しが伝えられています(※2026年7月30日発表・日本気象協会)。

9月にかけても台風シーズンは続くので、早めに手を打っておきたいところ。

そこでこの記事では、

  • 買い出しを始めるタイミング:進路予報を見てから動くまでの時間の目安
  • 売り切れやすい食料品:先に押さえておきたい定番アイテム
  • 3日分の食料リスト:家族の人数別の数量イメージ
  • 停電・断水での食べ方:火や水が使えないときの工夫
  • 子連れ家庭の備え:おやつ・暑さ対策・簡易トイレの注意点

についてお伝えします。

小さいお子さんがいて「うちは何をどれだけ用意すればいいの?」と迷っている方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。

台風の備えはいつから始める?買い出しのタイミングの目安

台風の買い出しは、接近の2〜3日前までに終えておくのが理想です。

というのも台風は、地震と違って数日前から進路がわかる「予測できる災害」だからですね。

気象庁は台風について、5日(120時間)先までの進路予報を6時間ごとに発表しています。

白い破線で描かれる予報円は台風の中心が入ると予想される範囲で、その円内に中心が入る確率は70%とされています(出典:気象庁)。

予報円は進路予報の不確実性を表すもので、台風の大きさや影響が及ぶ範囲を示すものではありません。予報円から離れた地域でも、大雨や強風になることがあります。予報円に自分の地域が入ったかどうかだけで判断せず、雨雲の動きや、お住まいの地域に出ている防災気象情報もあわせて確認してください。気象庁が発表している「暴風域に入る確率」や「暴風警戒域」は、影響を受けそうかどうかを判断するときの目安になります。

ですから、台風の影響が出そうだと伝えられた段階で、最新の進路予報と地域の情報を確認しながら在庫チェックを始めるのが安心です。

そのタイミングを逃して前日にスーパーへ行くと、レジは長蛇の列、棚は空、という光景に出会いがちです。

台風接近から買い出しまでのタイムライン|4〜5日前の在庫チェックから当日の備えまで

接近までの行動スケジュール

実際にどのタイミングで何をするかを、時間軸で並べてみます。

ご家庭の状況によって前後しますが、ざっくりした流れを頭に入れておくと慌てずにすみますよ。

タイミング やっておきたいこと
4〜5日前 最新の進路予報とハザードマップを確認。水・レトルト・カセットボンベの残りを数える
2〜3日前 買い出し本番。水と主食を最優先で確保する
前日 買い足しと生鮮の補充。ベランダの片づけ、スマホやバッテリーの充電
当日 生活用水を確保する(小さいお子さんがいる家庭は後述の注意を参照)、冷凍庫を詰めておく。風雨が強まってからの不要不急の外出は控える

ポイントは、買い出しを一度で終わらせようとしないこと。

日持ちするものを先に、傷みやすいものを後に、と二段構えにすると混雑も避けられます。

ただし、浸水や土砂災害の危険がある場所にお住まいの場合は、「当日は家にいれば安全」とは限りません。

暴風や大雨で状況が悪化してからの避難はかえって危険なので、避難が必要なときは風雨が強まる前、できれば明るいうちに動くのが基本です。

小さいお子さん連れの避難は時間がかかるので、自治体の避難情報とハザードマップは早めに確認しておいてくださいね。

連休・帰省シーズンはさらに前倒しが安心

夏休みや連休に台風が重なると、備えのタイミングが取りにくくなります。

お店が休業に入っていることもありますし、台風の影響で宅配便の配送が遅れることもありますよね。

ネット注文で「明日届くから大丈夫」と思っていたら、到着が数日後になっていた、というのはよくある話です。

連休中の営業日や配送状況は、店舗・配送会社の公式情報で確認しておくと確実ですね。

帰省や旅行で家を空けるご家庭は、出かける前に自宅の備蓄をひと通り整えてから行くと、帰宅後に台風が来ても慌てずにすみます。

反対に帰省先で台風に遭う可能性もあるので、実家の備蓄状況をさりげなく聞いておくのもおすすめです。

台風前にスーパーで売り切れやすい食料品

台風前の売り切れには、ある程度の傾向があります。

同じ地域の人が同じニュースを見て、同じ日に一斉に買いに来るからですね。

過去の台風接近時にも、水やパン、カップ麺などが品薄になったことが報じられています。

特に「水」と「そのまま食べられる主食」は品薄になりやすいアイテムです。

棚が空になるのは在庫が足りないというより、補充のスピードが追いつかないというのが実情です。

先に押さえておきたい品目を挙げてみますね。

  • 飲料水(2Lペットボトル):箱買いの人が多く、まとめて減りやすい
  • カップ麺・袋麺:お湯があれば食べられる手軽さで人気が集中
  • 食パン・菓子パン:日持ちしない分、入荷数が限られていて復活しにくい
  • レトルトご飯・レトルトカレー:温めるだけで一食になるため家族連れが箱で買う
  • お菓子・栄養補助食品:子どものおやつ需要で品薄になることがある
  • カセットボンベ・乾電池:食品ではないものの、同じタイミングで品薄になりやすい

反対に、缶詰や乾物、日持ちする野菜は比較的残っていることもあります。

もし到着が遅れて水やパンがなかったときは、そちらに切り替えて組み立てると乗り切れますよ。

なお、物流に影響が出ると、台風が過ぎたあとしばらく品薄が続くこともあります。

台風の備えに必要な食料リスト(最低3日分の目安)

備える量の基本は、家族の人数×3日分です。

内閣府は家庭での備蓄について、最低3日分、できれば1週間分をすすめていて、農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」でも最低3日分から1週間分×人数分の家庭備蓄が望ましいとされています。

これは、ライフラインの復旧や支援物資の到着に時間がかかった過去の事例をふまえた考え方です。

まずは3日分をそろえて、余裕が出てきたら1週間分へ広げていく形が現実的ではないでしょうか。

水は1人1日3リットルが目安

水は食料以上に優先度が高いアイテムです。

内閣府の防災情報では、飲料水として1人1日あたり3リットルが目安とされ、最低3日分として9リットルの備蓄が挙げられています。

家族の人数に置き換えると、こんなイメージになります。

家族構成 1日分 3日分 2Lペットボトル換算
大人1人 3L 9L 約5本
大人2人 6L 18L 9本
大人2人+子ども1人 9L 27L 約14本
大人2人+子ども2人 12L 36L 18本

お子さんは体格によって飲む量が少なくてすむこともありますが、余裕をもって1人分として数えておくと安心です。

4人家族なら2L×6本入りの箱が3箱、と考えるとイメージしやすいですね。

この量は洗い物や手を洗う水を含んでいないので、生活用水は別に確保しておく必要があります。

主食・主菜・副菜をそろえる

食料は「3日分の食べ物」ではなく「3日分の食事」で考えると失敗しません。

災害時の食事は炭水化物にかたよりがちで、たんぱく質やビタミン・ミネラル・食物繊維が不足しやすいと指摘されています(出典:農林水産省)。

お米だけ大量にあっても、おかずがないと食が進まないんですよね。

カテゴリー別に、常温で保存できるものを中心に組み立ててみましょう。

  • 主食(1人9食分が目安):パックご飯・アルファ米・カップ麺・乾麺・食パン・シリアル
  • 主菜(毎食たんぱく質源を組み合わせる):サバ缶・ツナ缶・焼き鳥缶・レトルトカレー・レトルトハンバーグ・大豆製品
  • 副菜・果物:じゃがいも・玉ねぎ・かぼちゃなどの日持ちする野菜・野菜ジュース・乾燥わかめ・切り干し大根・果物の缶詰
  • 飲み物:飲料水・お茶・スポーツドリンク・野菜ジュース・常温保存できると表示されたLL牛乳や未開封で常温保存できる豆乳
  • あると助かるもの:塩・砂糖・しょうゆなどの調味料、ゼリー飲料、はちみつ(※1歳未満の乳児には与えないでください)

はちみつは、1歳未満の赤ちゃんが食べると乳児ボツリヌス症にかかることがあります。厚生労働省は1歳未満の赤ちゃんに、はちみつやはちみつ入りの飲料・お菓子などの食品を与えないよう呼びかけています。乳児がいるご家庭では、備蓄品の中身にも目を通しておいてください。

じゃがいもや玉ねぎのように冷蔵庫に入れなくても日持ちする野菜は、普段の料理にも使えて備蓄向きです。

なお、紙パックの牛乳は常温で保存できるとは限りません。

常温保存できるのは「常温保存可能」と表示されたLL(ロングライフ)牛乳などに限られ、開封後はいずれも冷蔵が必要です。

買ったら食べて買い足す「ローリングストック」にすると、賞味期限切れのムダも防げますよ。

停電・断水でも困らない食べ方の工夫

台風で本当に困るのは、食べ物がないことより「食べられる状態にできない」ことです。

停電すれば電子レンジもIHも炊飯器も止まりますし、断水すれば鍋も洗えません。

そこで意識したいのが、加熱ゼロで食べられるものを1日分程度は入れておくという組み方です。

缶詰、パン、シリアル、ようかん、ゼリー飲料あたりが該当しますね。

3日分すべてをレトルトでそろえると、お湯が沸かせない状況で行き詰まってしまいます。

カセットコンロと水の使い方

熱源としてはカセットコンロが現実的な選択肢になります。

カセットボンベは、強い火力で連続使用した場合1本あたり約1時間が目安とされています(出典:岩谷産業)。

備蓄の目安として、農林水産省は1人1週間あたり約6本を挙げています。

実際に使う量は家族の人数や調理の回数、火力によって変わるので、数本を切らさないように回しておくのがおすすめです。

使うときは、換気をしながら1台だけで使うのが基本です。

カセットコンロは、大きすぎる鍋を使うと熱でボンベがあたたまり、破裂事故につながるおそれがあります。鍋のサイズは各製品の取扱説明書の注意事項を守り、2台のコンロを並べて大きな鍋や鉄板を温める使い方はしないでください。予備のボンベも、車内や暖房器具のそばなど40℃以上になる場所には置かないようにしましょう(出典:製品評価技術基盤機構)。

鍋に水を張ってレトルトを湯せんすれば、その水は洗い物にも回せます。

お皿にラップをかけて使えば、食器を洗わずにすんで水の節約になりますよ。

断水に備えて生活用水を確保する方法として、気象庁も浴槽に水を張ることを挙げています。

ただ、小さいお子さんがいるご家庭では、ここは注意が必要です。

消費者庁は、家庭内での子どもの溺水事故について、入浴後は浴槽の水を抜くことを習慣にすること、子どもだけで浴室に入れないようベビーゲートなどを設置すること、使用後の洗濯機・洗面器・バケツに水をためたままにしないことを基本の対策として呼びかけています。断水に備えて生活用水をためたい場合は、子どもの手が届かず倒れるおそれもない、ふた付きのポリタンクなどで確保する方法をまず検討してください。やむを得ず浴槽にためるときは、浴室の扉を施錠する、子どもだけで浴室に入れない対策を徹底しましょう。

マンションなど集合住宅では、停電で給水ポンプが止まると水道自体が使えなくなることがあります。

停電と断水が同時に起こる前提で、電気が生きているうちに水をためておくのがポイントです。

生活用水は、ふた付きのポリタンクやペットボトルに分けてためる方法もあるので、お子さんの年齢に合わせて選んでくださいね。

冷蔵庫の中身は先に食べる

停電したときは、傷みやすい冷蔵室のものから先に食べるのが基本です。

農林水産省の資料でも、発災当日は冷蔵庫にあるものを中心とした献立にするとよいとされています。

そのあとで冷凍室のもの、最後に常温保存できるストック食品へ移していくと、食べられるものを長くつなげられますよ。

停電中の冷蔵庫は開けるたびに冷気が逃げるので、扉の開閉はできるだけまとめて短時間で。

台風が近づいたら、冷凍室はすき間を少なくして8〜9割くらい詰めておくのが望ましいとされています。

凍った食品自体が保冷剤の役目を果たして、お互いを冷やしあうためですね(出典:農林水産省)。

ペットボトルの水を凍らせて保冷代わりに使う方法もありますが、すべての容器が冷凍に対応しているわけではありません。

「冷凍可」の表示がある製品や冷凍専用ボトルを選び、炭酸飲料の容器は凍らせないのが安全です。

飲料メーカー各社も、対応表示のない容器を凍らせると膨張で変形・破損するおそれがあると案内しています。

子連れ家庭が用意しておきたいもの

大人向けの防災リストをそのまま実行しても、子どもがいる家庭では回らないことが多いものです。

お子さんは「非常食だから我慢しよう」とは考えてくれませんし、暗くて音がうるさい夜は不安で泣いてしまいます。

だからこそ、お腹より先に気持ちを満たす備えを用意しておきたいところ。

ここでは、食料リストにプラスしておきたい子ども目線のアイテムと過ごし方をまとめます。

食べ慣れたおやつと飲み物を多めに

子どもの分で優先したいのは、栄養価よりも「いつも食べているもの」です。

初めて見るパッケージの非常食は口をつけてくれないことがあるので、普段のおやつを少し多めに買うのが確実ですね。

そのうえで、停電中に袋を開けたら食べきらないといけない、という失敗も防ぎたいところ。

  • 小分け包装のおやつ:ビスケット・ラムネ・ゼリーなど、1回分ずつ開けられるもの
  • 常温で飲める飲み物:紙パックの麦茶やジュース。冷やせない前提で選ぶ
  • 食べ慣れたおやつ:チョコやようかんなど、いつも食べているものを少し入れておく
  • いつものごはんの素:ふりかけ・のり・スープの素があると食が進む
  • アレルギー対応食品:該当するお子さんがいる場合は必ず自宅に用意しておく
  • 乳児用の液体ミルク・離乳食:お湯が使えない状況を想定して常温で使えるものを

アレルギーのあるお子さんの食品は、支援物資や近所のスーパーでは手に入りにくいのが実情です。

農林水産省も、アレルギー対応食品などの特殊食品については少なくとも2週間分を家庭にストックすることをすすめています。

普段使っている製品を多めにストックしておくと安心ですね。

液体ミルクは常温で流通・保存でき、お湯がなくてもそのまま飲ませられるので、災害時に役立つと厚生労働省も説明しています。

液体ミルクを飲ませるときは、紙パックや缶から直接ではなく清潔な哺乳びんなどに移して与えてください。水などで薄めてはいけません。また、飲み残しは細菌が増えやすいため、取っておかずに捨てるのが基本です。開封後の扱いは製品の表示を必ず確認してくださいね。

離乳食や体調に関して不安な点があるときは、かかりつけの医師や自治体の窓口に相談してください。

停電中の暑さ対策も忘れずに

8月・9月の停電で一番こわいのは、実は暗さよりも室温です。

エアコンも扇風機も止まった部屋に子どもを置いておくと、熱中症のリスクが一気に高まります

停電が長引きそうなときは、無理に閉め切った部屋にとどまらないでください。

まずは冷房が使える涼しい場所へ移ることを考えます。

停電が長引く場合、とくに子どもや高齢者などは、冷房が稼働している避難所への避難を検討するよう国も呼びかけています。

親戚宅や、風通しのよい場所への移動も選択肢に入れてくださいね。

車のエアコンで涼をとる方法もありますが、冠水した道路には近づかない、排気口がふさがれていないか確認する、車内に子どもだけを残さない、といった注意が必要です。

停電中でも使える暑さ対策グッズを、食料と一緒にそろえておくと安心ですよ。

  • 乾電池・充電式の扇風機:停電時でも風を作れる。電池の予備も忘れずに
  • 保冷剤・凍らせたタオル:冷凍庫が生きているうちに凍らせておき、首や脇の下を冷やす
  • 瞬間冷却パック:叩くだけで冷えるので冷凍庫がなくても使える
  • 経口補水液・スポーツドリンク:汗で失う水分と塩分をこまめに補給する
  • うちわ・携帯扇風機:電池切れの備えとしてアナログな道具も1つあると安心

顔が赤い、ぐったりしている、汗をかいていないといった様子が見られたら、すぐに涼しい場所へ移動して、服をゆるめて体を冷やし、水分と塩分を取らせてください。

体を冷やすときは、首・脇の下・太ももの付け根など、太い血管が通っているところを集中的に冷やします。

額に貼るジェルタイプの冷却シートは、環境省によると体を冷やす効果はなく、熱中症の対処にはなりません。

厚生労働省は、熱中症が疑われる人について「自力で水が飲めない、意識がない場合は、すぐに救急車を呼びましょう」と呼びかけています。水分を自分で飲めない、呼びかけへの反応がおかしい、意識がぼんやりしているといったときは、様子を見ずに119番通報してください。

停電の夜を怖がらせない過ごし方

停電した部屋で子どもが不安になるのは、暗さそのものより「大人が慌てている空気」だったりします。

台風の音が響く夜は、あえて明るく「今日はお家キャンプだね」と声をかけると、雰囲気が和らぐことが多いですよ。

そのうえで、手を動かす遊びをいくつか用意しておくと時間をつぶせます。

懐中電灯を天井に向けて置くと部屋全体がほんのり明るくなり、壁に手をかざせば影絵遊びになりますね。

シールブックやぬりえ、トランプ、しりとりのように電気も広い場所もいらない遊びは、防災バッグに1つ入れておく価値があります。

お子さん自身に小さなLEDライトを1本持たせると、「自分の灯り」があるだけで落ち着くこともありますよ。

なお、明かりにろうそくを使うのは、小さなお子さんがいるご家庭では避けたほうが安心です。

倒れたときの火災や、子どもが触ってやけどをする危険があるためですね。

LEDのランタンやライトを人数分そろえておくことをおすすめします。

簡易トイレは子どもに使わせる前に確認を

断水すると水洗トイレが流せなくなるため、携帯トイレ・簡易トイレの用意も大切になります。

備蓄量は、成人の1日の平均排泄回数とされる1人1日5回を目安に計算します。

経済産業省は1週間分(1人あたり35回分)の備蓄を推奨していて、4人家族なら5回×4人×7日で140回分が目安になります。

まずは3日分の60回分(5回×4人×3日)をそろえて、そこから1週間分へ増やしていくと取りかかりやすいですよ。

使い方は、製品の説明書に従って便袋をセットし、凝固剤で固めて処理します。

使用済みの便袋の処分方法は、自治体や災害時の収集方法によって異なります。

平常時は可燃ごみ、災害時は可燃ごみとは別に出すよう案内している自治体もあるので、お住まいの自治体の案内を必ず確認してください。

収集が通常どおり行えないあいだは自宅で保管することになるので、袋を二重にする、消臭袋を使う、ふた付きのバケツに入れるといった対策もあわせて考えておくと安心です。

ただ、大人がそのまま使える製品でも、お子さんにはハードルが高いことがあります。

  • 明るいうちに練習する:真っ暗な中で初めて使わせると怖がって我慢してしまう
  • 補助便座を捨てない:便座に袋をかぶせる方式でも、補助便座があれば安定して座れる
  • 足が届く台を用意:踏ん張れないと出づらいので、踏み台があると安心
  • 凝固剤の誤飲に注意:小さなお子さんの手の届かない場所に保管する
  • 使用済みの袋の置き場を決める:ふた付きのバケツやゴミ箱を1つ確保しておく

我慢が続くとお子さんの体調にも響くので、「怖くないよ」と伝えられる状態にしておくことが何よりの備えです。

おむつが外れて間もないお子さんは、念のため予備のおむつを用意しておくと親の気持ちもラクになりますね。

食料以外に一緒に揃えておきたい防災グッズ

食料をそろえても、明かりと情報と連絡手段がないと3日間は長く感じます。

とはいえ一度に全部そろえる必要はなく、家にあるものを確認して足りない分だけ買うのが効率的です。

内閣府の防災ページでも、飲料水や食料と並んで懐中電灯・携帯ラジオ・予備電池・携帯トイレ・カセットコンロなどが備蓄品として挙げられています。

台風の前に見直しておきたいものを整理しておきますね。

  • LEDライト・ランタン:人数分あると各部屋で使える。電池残量も確認しておく
  • モバイルバッテリー:家族の台数分。台風が近づいたら満充電にしておく
  • 乾電池:ライトやラジオのサイズに合うものを確認して買う
  • 携帯ラジオ:停電やネット不通でも地域の情報を受け取れる
  • 携帯トイレ・簡易トイレ:1人1日5回×人数×日数で計算する(経済産業省は1週間分=1人35回分を推奨)
  • 飛散防止フィルム:窓ガラスが割れたときの飛び散りを抑える対策として気象庁も紹介している
  • ラップ・紙皿・紙コップ:断水時の洗い物を減らせる
  • 常備薬・救急用品・現金:停電でキャッシュレス決済が使えない場面に備える

あわせて、台風が近づく前日までにベランダの物干し竿や植木鉢を室内へ入れておきましょう。

気象庁も、風で飛ばされそうな物は固定するか家の中へ格納し、窓や雨戸はしっかりカギをかけて必要に応じて補強するよう案内しています。

飛ばされたものが窓を割ると、そこから雨風が一気に入ってきてしまいます。

雨戸やシャッターがあるお宅は、明るいうちに閉めておくと安心ですね。

まとめ

台風の備えは、影響が出そうだとわかった時点で動き出せるかどうかで大きく変わります。

最後に、この記事のポイントをおさらいしますね。

  • 買い出しは接近の2〜3日前まで:台風の影響が予想されたら在庫チェックを始める
  • 水は1人1日3リットル×3日分:4人家族なら36L(2Lペットボトル18本)が目安
  • 食料は主食・主菜・副菜で3日分:缶詰や日持ちする野菜でおかずも確保する
  • 加熱なしで食べられるものを1日分:停電でお湯が沸かせない状況に備える
  • 子どもには食べ慣れたおやつと遊び道具:LEDライトとシールブックが夜の味方になる

結局のところ、台風のニュースを見た日に水と主食を買う、これができれば大半の不安は減らせます。

連休や帰省の予定がある方は、出発前にひと通りそろえておくと、留守中も帰宅後も落ち着いて過ごせますよ。

そのうえで、お住まいの地域の避難情報や自治体からのお知らせは必ず確認して、早めの行動を心がけてくださいね。

※この記事は、内閣府の防災情報、農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド」および同省広報誌、気象庁の台風情報・防災情報、厚生労働省の熱中症予防および食品安全に関する情報、環境省の熱中症予防情報、経済産業省の災害用トイレ備蓄の考え方、消費者庁・製品評価技術基盤機構の注意喚起、日本気象協会の台風の見通し等をもとに、家庭での備えの参考としてまとめたものです。備蓄量はあくまで一般的な目安であり、必要量には家族構成や住環境による個人差があります。避難の判断は、お住まいの自治体が発表する避難情報と気象庁の最新情報に従ってください。体調に不安があるときは医療機関にご相談ください。

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