スーパーに行くたびに「またこれも値上がりしてる」と感じることが増えていませんか。
2026年8月は食品の値上げがさらに続く見通しで、缶詰・冷凍食品や小麦粉関連の値上げが目立っています。
なお、話題になりやすいパンの大幅な価格改定はひと足先の7月に実施済みで、8月は缶詰・冷凍食品や小麦粉類が値上げの中心になっています。
帝国データバンクの調査によると、2026年8月は食品だけで1,898品目が値上げの対象になる見通しです。
9月にはさらに増えて3,029品目になる見通しで、値上げの波は落ち着く気配がありません。
この記事では、2026年8月に値上げする食品や日用品の具体的な一覧、パンの値上げが多い理由、そして家計を守るために今日からできる対策まで、公的データや報道をもとにまとめました。
「結局いつから何がいくら上がるの?」「うちの家計にどれくらい響くの?」と気になっている方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
2026年8月は食品何品目が値上げされる?結論を先に
結論から言うと、2026年8月は食品だけで約1,898品目が値上げされる見通しです。
帝国データバンクが2026年6月30日に発表した「食品主要195社」価格改定動向調査(2026年7月)によると、7月は2,566品目が実際に値上げされました。
これは4月以来3か月ぶりに月間2,000品目を超える規模です。
そのうえで、8月の見通しは1,898品目、9月はさらに増えて3,029品目と、2026年内で最も多くなる見通しが示されています。
値上げの発表は直前まで追加されることが多いため、実際の品目数はこの記事執筆時点よりもさらに増える可能性があります。
1〜11月の累計ではすでに14,902品目にのぼっており、2026年は年間で2万品目規模のペースになると帝国データバンクは分析しています。
【2026年8月】値上げする食品・日用品の一覧
2026年8月に値上げが実施・発表されている主な食品・日用品を、カテゴリ別に整理しました。
あわせて、ひと足先に7月から値上げされたパンについても、動きが大きかったジャンルとして紹介します。
いずれもメーカーの公式発表や報道をもとにしていますが、値上げ幅は商品によって幅があるため目安として参考にしてください。
普段よく買う商品が入っていないか、チェックしてみてくださいね。
パン(食パン・菓子パンなど)は7月に大幅値上げ済み
実はパンの大規模な価格改定は8月ではなく7月に実施済みで、直近7月の値上げ品目のうち4割以上をパンが占めていました。
山崎製パンは2026年4月28日、7月1日出荷分から食パンや菓子パン、和洋菓子など計306品目を平均5〜6%台で値上げすると発表しました。
「ロイヤルブレッド」「ダブルソフト」などが対象です。
敷島製パン(パスコ)も「超熟」6枚スライスなど約240品目を、7月1日納品分からおよそ3〜9%値上げすると発表しています。
いずれも7月1日の出荷・納品分からの改定のため、実際の店頭価格への反映は7月以降、小売店ごとに順次進んでいくとみられます。
缶詰・冷凍食品
缶詰・冷凍食品も、2026年8月の値上げでは目立つ存在です。
はごろもフーズは2026年5月、シーチキンなど家庭用114品目を6.7〜29.7%、業務用46品目を9.2〜33.3%、2026年8月1日出荷分から値上げすると発表しました。
原料のまぐろ・かつおの価格上昇に加え、缶やパウチなどの包装資材、食用油の高騰が理由とされています。
ニチレイフーズも、冷凍食品・常温食品のほぼ全品を対象に、家庭用は約5〜20%、業務用は約5〜17%の値上げを2026年8月1日納品分から実施すると発表しました。
共働き家庭やワンオペ育児中の家庭にとって、冷凍食品はお弁当作りや時短調理の強い味方です。
値上げの影響を受けやすいジャンルだからこそ、後述する保存方法や買い方の工夫も意識しておきたいところです。
小麦粉・パスタ・コーヒーなど
小麦粉やパスタ、乾麺も2026年8月にかけて値上げが相次いでいます。
日清製粉ウェルナは2026年8月1日納品分から、小麦粉やパスタなど家庭用212品目を対象に、小麦粉製品は約1〜9%、パスタ・パスタソース製品は約2〜24%値上げすると発表しました。
ニップンも家庭用104品目を対象に小麦粉約3〜9%・パスタ約2〜7%、昭和産業も小麦粉約3〜4%・パスタ約2〜5%を、それぞれ8月1日納品分から値上げします。
いずれも、政府が4月に実施した輸入小麦の売り渡し価格改定に加え、包装資材の仕入れ価格上昇が主な理由として挙げられています。
ネスレ日本は2026年6月、「ネスカフェ ゴールドブレンド」など瓶入りコーヒー6品目を、8月1日以降納品分から約14%値上げすると発表しました。
主力の「ネスカフェ ゴールドブレンド」80gは、店頭想定価格が1,100円前後から1,200円前後に上がる見通しです。
コーヒー豆の価格高騰と円安の長期化が、値上げの主な理由として挙げられています。
- シーチキンなど缶詰(はごろもフーズ):家庭用最大29.7%、業務用最大33.3%
- 冷凍食品・常温食品(ニチレイフーズ):家庭用約5〜20%
- 小麦粉・パスタ(日清製粉ウェルナ・ニップン・昭和産業):パスタ類は商品により最大24%程度
- 瓶コーヒー(ネスレ日本):ネスカフェ6品目が約14%
- 【7月に先行値上げ済み】パン(山崎製パン・敷島製パン):食パン・菓子パンなど計500品目超、値上げ幅3〜9%程度
なぜパンの値上げが4割以上を占めるの?
2026年7月の値上げ品目のうち、パンが4割以上を占めた背景には、いくつかの要因が重なっています。
帝国データバンクの調査では、値上げの理由として「原材料高」を挙げた企業が92.5%、「物流費」が71.9%、「包装・資材」が69.8%にのぼりました。
包装・資材を理由に挙げる企業の割合は、前年同月と比べて10.5ポイント上昇しています。
さらに、値上げ理由として「中東情勢の影響」を挙げた企業は約25%にのぼり、原油やナフサ価格の高騰が包装資材のコストを押し上げていることがうかがえます。
小麦は輸入に頼る割合が大きく、円安の影響も受けやすい原材料です。
2026年6月30日には1ドル=162円台と、39年半ぶりの円安水準に達したとも報じられており、輸入コストの上昇は小麦をはじめとした原材料コストを押し上げる要因の一つになっていると考えられます。
原材料・包材・物流費・為替という複数の値上げ要因が重なったことが、パンというひとつのジャンルに集中して表れていると考えられます。
日用品・電気代はどうなる?負担軽減の動きも
値上げは食品だけではなく、日用品や光熱費にも及んでいます。
一方で、電気・ガス代については政府による負担軽減の仕組みも動いているため、あわせて押さえておくと安心です。
大王製紙は2026年5月、トイレットペーパーやティッシュペーパーなど家庭用・業務用の紙製品全品を対象に、現行価格より15%以上の値上げを2026年8月1日納品分から実施すると発表しました。
中東情勢を背景とした原材料・資材の調達価格上昇やエネルギー価格の上昇が理由とされており、大王製紙にとっては2026年に入って2度目の値上げとなります。
一方、経済産業省は2026年8月検針分(7月使用分)から10月検針分(9月使用分)まで、「電気・ガス料金支援」として電気代・都市ガス代の値引きを実施しています。
月260kWh使用する一般家庭の場合、8月検針分は1か月あたり910円程度、値引き幅が最も大きい9月検針分(8月使用分)は1,170円程度の値引きが自動的に反映されます。
この支援は申請不要で、契約している電力会社・ガス会社から自動的に差し引かれる仕組みになっています。
食品や紙製品の値上げと、電気・ガス代の一時的な負担軽減が同時期に重なっている状態と言えそうです。
気づきにくい「ステルス値上げ」にも注意
値上げのなかには、価格をそのままにして中身の量を減らす、いわゆる「ステルス値上げ」と呼ばれるものもあります。
ニチレイフーズは2026年8月の価格改定にあわせて、一部商品で規格変更にともなう「実質的な価格改定」を行うと発表しています。
値札だけを見ていると気づきにくいため、「前より減った気がする」と感じたときは内容量の表示を確認してみるとよさそうです。
特に、冷凍食品やお菓子など個数・グラム数で内容量が表示されている商品は、価格が同じでも実質的な単価が上がっているケースがあります。
気になる商品があれば、パッケージ裏面の内容量表示を以前の記憶やレシートの写真と見比べてみるのも一つの方法です。
家計を守るためにできる対策
値上げが続く状況で、家計への影響をゼロにすることは難しいものの、工夫できる部分は複数あります。
報道各社や家計関連メディアで紹介されている対策のうち、日々の買い物で取り入れやすいものを整理しました。
すべてを一気にやろうとせず、できそうなものから試してみるくらいの気持ちで読んでもらえればと思います。
- 価格が上がる前の買いだめは最小限にする:一度に大量購入すると保管場所や消費期限の管理が大変になるため、1〜2か月で使い切れる量を目安にする
- プライベートブランド(PB)商品を選択肢に入れる:同じ用途の商品でも、価格が抑えられているPB商品に置き換えられないか確認する
- 冷凍食品はまとめ買いのタイミングを見極める:よく使う商品はセール時期を把握しておき、価格が下がったタイミングでまとめて購入する
- 電気・ガスの契約プランを見直す:契約している料金プランや会社が今の使用量に合っているか、比較サイトなどで一度確認してみる
- キャッシュレス決済のポイント還元を活用する:普段の買い物をポイント還元率の高い決済方法にまとめることで、実質的な負担を抑える
なかでも取り入れやすいのは、電気・ガスの契約プランの見直しです。
食品のように毎回の買い物で判断する必要がなく、一度見直せばその後も効果が続きやすいためです。
値上げの影響額は世帯構成や食生活によって差があるため一概には言えませんが、品目数の多さを見ても家計への影響は小さくなさそうです。
「8月1日までに全部買わなきゃ」と焦る必要はなく、7月下旬から8月上旬にかけて、よく使う商品の普段の価格を確認しておく程度でも十分な備えになります。
まとめ
2026年8月は食品だけで約1,898品目が値上げされる見通しで、冷凍食品や缶詰、小麦粉・パスタ、コーヒーなど身近な商品が対象になっています。パンの大幅な価格改定はひと足先に7月に実施済みです。
背景には原材料高や物流費の上昇に加え、中東情勢による原油・ナフサ価格の高騰、円安の長期化といった複数の要因が重なっています。
日用品の紙製品も値上げが予定されている一方、電気・ガス代には国の負担軽減策も導入されており、家計への影響は品目によって濃淡があります。
値札だけでなく内容量表示にも目を向けつつ、PB商品の活用や電気・ガスの契約見直しなど、できることから少しずつ取り入れてみてくださいね。
※この記事の品目数・値上げ幅は帝国データバンクの調査や各社の発表(2026年7月時点)にもとづくものです。今後の追加発表により数字が変わる可能性があります。
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