もののけ姫のヒロインであるサンは、まだ幼い頃に捨てられ、山犬に育てられました。
サンはなぜ捨てられたのか、気になりませんか?
また、サンを捨てた母親がエボシという説があるのですが、真相を知りたくないですか?
この記事では、
- もののけ姫でサンはなぜ捨てられた?
- もののけ姫サンとエボシは親子?
- もののけ姫でサンと山犬が人間を恨んでいる理由
について紹介しています。
もののけ姫のサンがかわいいと思う人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
もののけ姫でサンはなぜ捨てられた?
サンは、人間が山犬の怒りを鎮めるために捨てられました。
人間が我が牙から逃れるために捨てた娘がサンであると、劇中で山犬のモロが言っています。
もののけ姫は室町時代中期のお話ですが、実は室町時代では人を神への捧げものとする人柱の考え方が残っていたとされています。
人柱とは、例えば大災害が起こった際に神の怒りを鎮めて災害を防ぐために、生きた人間を神への供養として山に捨てたり川に沈めたりすることです。
もののけ姫では、山犬は森をまとめるような役割を果たしています。
山犬の怒りを鎮めてたたら場を守るために、サンは捨てられたのです。
もののけ姫サンとエボシは親子?
サンとエボシが親子という設定は公式には発表されていません。
ただ、わたしはサンとエボシは親子ではないかと考えています。
その理由を3つ説明します。
エボシがサンを殺さなかった
サンがたたら場を襲撃した際、エボシはサンの命を奪いませんでした。
エボシはたたら場の人達を大切に思う優しい一面がある一方で、たたら場を守るためならば非情な選択をする女性です。
物語の序盤でエボシたちが山犬に襲われて二人の男が谷底に落ちた際、エボシは二人の男をすぐに見放しています。
たたら場の人間でさえもたたら場を守るために見捨てるエボシが、たたら場に攻撃をしてきたサンを殺さなかったのは余程の理由がないと不自然です。
サンがエボシの実の娘だと考えれば、エボシがサンを殺さなかったことにも納得がいきます。
エボシとモロの恨み合いが強い
モロは、人間全体を恨んでいるというよりもエボシだけを強く恨んでいるような印象があります。
モロは死ぬ直前、首だけになってもエボシの命を狙って結果的に腕を食いちぎっているので、エボシへの恨みは相当強いです。
モロによって腕をもぎとられたエボシ😌。
実は鈴木プロデューサーは、エボシは死んだほうがよいのではと提言していたそう😳。しかし宮﨑駿監督にとってエボシは重要な意味を持つキャラクターでした。続く👉#もののけ姫 #金曜ロードショー pic.twitter.com/PNdVC7vcjF
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) July 21, 2023
また、エボシも必要以上にモロのことを退治しようとします。
物語の序盤でサンが傷を負ったモロの血抜きをするシーンは印象的ですが、モロに弾丸を撃ち込んだのがエボシです。
エボシとモロはお互いを名指しで相手を殺そうとしますが、単に人間と山犬の戦いであればここまで個人に固執はしないはずです。
もしエボシがサンの実の母親であると仮定すると、モロからすればエボシは我が子のように大切なサンを捨てた張本人です。
また、エボシからすればモロのせいで実の娘と何度も戦う羽目になっています。
エボシがサンの実の母親であれば、エボシとモロがお互いに恨み合うのにも説明がつきます。
エボシは結婚経験があるが子供が出てきていない
エボシには劇中で語られていない裏設定があり、国外に身売りされた後に海賊の頭目の妻となった過去があります。
その後、夫を殺して金品と石火矢の技術を手に入れて日本に帰ってきました。
一度結婚しているため、たたら場に子供が出てきてもおかしくありませんが、エボシの子供とはっきりわかるキャラクターは登場していません。
エボシが子供を捨てたため、エボシの子供がたたら場にいなかった可能性は十分にあると思います。
もののけ姫でサンと山犬が人間を恨んでいる理由
もののけ姫は人間と山犬の戦いが一つの軸になっています。
サンと山犬が人間を恨んでいる理由について、私の見解を3つ紹介します。
人間が森を破壊するため
サンと山犬が人間を恨んでいる理由は、人間が森を破壊するためだと考えられます。
たたら場では鉄を溶かすためにたくさん木を燃やして火力を生み出す必要があります。
そのため、森の木をたくさん切り倒しています。
森の木を切り倒し、住処がどんどん奪われているため、サンと山犬は人間を恨んでいるのです。
サンを山に捨てたため
山犬を鎮めるためにサンを捨てたことも、サンと山犬が人間を恨む理由と考えられます。
先述した通りモロはサンのことを本当の娘同然に大切に思っているため、サンを捨てた人間を恨んでも不思議ではありません。
また、サンも自分を捨てた人間を恨む気持ちがあると思います。
山犬の怒りを鎮めるためにサンを捨てたはずが、逆に山犬の怒りを買ってしまう結果となりました。
山犬は人間を恨んでいない?
サンは物語の最後まで人間が嫌いと言っているので、人間に恨みがあるのは間違いありません。
また、山犬も森を壊す人間たちを好きというわけではないと思います。
しかし、山犬たちは心から人間のことを恨んでいるわけではないとも思っています。
山犬が本当に人間を恨んでいるのならサンを育てる理由がありません。
また、サンを山犬としてではなく二足歩行で言葉を話せる人間として育てています。
さらに、エボシ達のシシガミ様捕獲作戦を阻止する際は、アシタカを背にのせたり最後にエボシを殺すためにとっておいた力を使って水に沈んだアシタカを助けたりとアシタカにも協力的です。
モロ「ヤレヤレ、あの女のために残しておいた最後の力なのに」#もののけ姫 #金曜ロードショー pic.twitter.com/E4TxSBoF1A
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) July 21, 2023
わたしはもののけ姫のテーマの一つに「自然との共生」があると考えています。
たたら場の人たちは人の営みのために森を切り開き、森の動物たちは森を守るために人間を倒そうとします。
ただ、全ての人間と動物たちが戦っていては人間と自然の共生は成り立ちません。
人間側はアシタカが、森の動物側は山犬が人間と自然が共存するための懸け橋になっていると考えています。
アシタカ「森とタタラ場 双方生きる道はないのか」#もののけ姫 #金曜ロードショー pic.twitter.com/PuOAwbrHYa
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山犬は森を壊す人間を止めるために戦ってはいるものの、本当は人間との共存を目指しているのだと思います。
まとめ
サンがなぜ捨てられたのかについて紹介しました。
- サンが捨てられた理由は山犬の怒りを静めるため
- サンとエボシは実の親子である可能性が高い
- サンと山犬が人間を恨んでいる理由は、人間が森を破壊するため
- 山犬は本当は人間との共存を目指している
サンがもののけ姫として山犬に育てられた背景には、山犬の怒りを静めるために捨てられたという悲しい過去がありました。
サンの過去やエボシとの関係を意識しながら、改めてもののけ姫を観てみてはいかがでしょうか。
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