夏休みの自由研究、まだ手つかずで焦っていませんか。

結論から言うと、スライムは「材料が身近・1個10分・失敗しても作り直せる」の三拍子がそろった、駆け込み時期に心強いテーマです。

しかも作り方を少し変えて比べるだけで、ただの工作から「研究」に格上げできます。

そこでこの記事では、

  • 基本のスライムの材料と作り方:手順は3ステップだけ
  • ホウ砂を使うときの安全ルール:誤飲事故を防ぐための約束
  • ホウ砂の粉を使わない代用レシピ:コンタクトレンズ洗浄液+重曹でできます
  • 比較実験6選:塩・レモン汁・片栗粉・砂鉄などで変化を見る
  • 考察とまとめ方の例文:穴埋めするだけで文章になるテンプレつき

についてお伝えします。

「作り方は分かるけど、まとめ方が分からない」「小さい下の子がいるからホウ砂がこわい」という方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。

スライムが自由研究に向いている理由

スライムが自由研究に選ばれ続けているのには、ちゃんと理由があります。

材料が数百円でそろい、作業時間が短く、うまくいかなくても材料を足せばやり直せる。

この「短時間で何度も試せる」という性質が、実は研究テーマとしてとても優秀なんです。

ただし、ここでひとつ注意点があります。

スライムを作って写真を貼っただけだと、工作の作品との違いが伝わりにくくなってしまいます。

一般に「研究らしい」と言われるのは、次のような要素が入っているものです。

  • 比べる相手がある:何も入れないスライムと、塩を入れたスライムを並べる
  • 条件をそろえている:のりの量・水の量を同じにして、変えるのは1か所だけ
  • 予想を先に書いている:やる前に「こうなると思う」と書き残しておく
  • 結果を数や言葉で残している:伸びた長さ、かたさ、色の変化をメモする

「作る」ではなく「比べる」に変えるだけで、同じ材料が立派な研究になります

スライムを作る前に、「今回は何と何を比べるのか」を親子で1つ決めておきましょう。

基本のスライムの作り方【材料と手順3ステップ】

まずは土台になる基本のスライムから作ります。

用意するのはPVA洗濯のり・ホウ砂・水・ぬるま湯の4つだけ。

洗濯のりは「成分にPVA(ポリビニルアルコール)と書かれているもの」を選ぶのがポイントで、PVA表記のない合成のりでは固まりません。

売り場はスーパーやドラッグストアの洗剤・柔軟剤コーナーで、ホームセンターや100円ショップでも洗濯用品の棚に並んでいます(100円ショップにも取り扱いがあり、価格は容量や店舗によって幅があります)。

ホウ砂は薬局やドラッグストアのほか、ホームセンターやネット通販でも購入できます(取り扱いのない店舗もあるため、見当たらないときは次の章の「ホウ砂の粉を使わないレシピ」に切り替えてください)。

作業時間は1個あたり10分ほど、準備と後片付けも含めて30分程度みておくと落ち着いて取り組めます。

  • PVA洗濯のり 50mL:成分表示に「PVA」があるものを選ぶ。洗剤売り場か100円ショップで購入可
  • 水 50mL:のりを薄めて伸びをよくする
  • ホウ砂 2g:薬局・ドラッグストア・ホームセンターで購入。スプーンではなくキッチンスケールで量る
  • ぬるま湯 25mL:ホウ砂を溶かす用。人肌程度の温かさだと溶けやすい
  • 使い捨て容器・割りばし:飲み物や食べ物に使わない容器を実験専用に用意し、油性ペンで「実験用」と書いておく。紙コップ・ペットボトル・プリンの空き容器など飲食物の容器は使わない
  • 絵の具や食紅:色をつけたいとき(少量でOK)
  • 新聞紙・レジャーシート、定規、スマホ:作業スペースの養生、長さの計測、撮影・計時に使う

手順はとてもシンプルです。

まず、ぬるま湯にホウ砂を入れてよくかき混ぜ、ホウ砂水を作ります。

ホウ砂は冷たい水には溶けにくいので、少し溶け残ったり、冷めてから底に粒が出てきたりすることがありますが、失敗ではありません(上ずみの透明な液を使えば大丈夫です)。

次に、別の容器で洗濯のりと水を混ぜ、色をつけるならここで絵の具を加えます。

最後に、のりの容器へホウ砂水を少しずつ加えながらかき混ぜると、みるみるまとまってスライムになります。

ホウ砂水は一気に全部入れず、まずスプーン1杯程度から加えてよく混ぜるのが失敗しないコツです。

まとまりが弱ければ少しずつ足していき、好みのかたさになったところで止めましょう(のりの量の1/10ほど、のり50mLなら5mLほどでも固まりはじめます)。

ホウ砂水はあえて少なめの分量にしてありますが、それでも余ることがあります。残った分は後片付けの章のとおり、その日のうちに処分してくださいね。

入れすぎるとブツブツと硬くなり、少なすぎるとベタベタのまま。

この「入れた量と固さの関係」自体が、あとで紹介する比較実験のネタになりますよ。

ホウ砂を使うときの安全ルール

ホウ砂は昔から掃除や洗濯に使われてきた身近な薬品ですが、口に入れてよいものではありません。

公益財団法人 日本中毒情報センターによると、中毒110番へのスライムやホウ砂に関する問い合わせは7月・8月に多くなる傾向があり、夏休みの自由研究などで手作りする機会が増えるためだと考えられるとされています。

特に小さなきょうだいがいるご家庭は、作業中の数分間が危ないタイミングです。

同センターが挙げている注意点に、粉の保管など家庭で気をつけたい点を足してまとめました。

  • 飲食物の容器を使わない:ホウ砂水溶液をペットボトルやコップに入れない
  • 作ったらすぐ捨てる:余ったホウ砂水溶液はスライム作成後に速やかに廃棄する(水溶液の捨て方は後片付けの章で詳しく説明します)
  • 3歳以下の子どもがいる家庭は目を離さない:作業中も遊ぶときも大人がそばにいる
  • 遊んだら片付けて手を洗う:出しっぱなしにせず、袋や容器に入れて保管する
  • 市販品は対象年齢を守る:おもちゃのスライムも同じように扱う
  • 余った粉は袋の口を閉じて保管:食品・調味料の棚とは離し、子どもの手が届かない場所に。詰め替えず購入時の袋のまま保管する

加えて、目や口に入れない・傷や手荒れがあるときは使い捨て手袋を使う、という点も添えておきたいところ。

計量に使うキッチンスケールや計量スプーンも、ホウ砂に触れたものは使ったあとに洗剤でしっかり洗うか、実験専用のものを用意しておくと安心です。

ホウ砂の粉や水溶液を扱う工程は大人が担当し、子どもは混ぜる係にすると分担がはっきりします。

万が一なめてしまった、目に入ったなど判断に迷うときは、自己判断せず中毒110番や医療機関に相談してくださいね。

とっさに検索し直さなくてもいいように、連絡先をあらかじめ控えておきましょう。

  • 大阪中毒110番 072-727-2499:一般市民専用・24時間365日・情報提供料無料
  • つくば中毒110番 029-852-9999:一般市民専用・24時間365日・情報提供料無料

どちらも公益財団法人 日本中毒情報センターの一般専用ダイヤルです(留守番電話による対応は行っていないとのことです)。かけ間違いが多いとのことなので、番号はメモや写真で控えておくと安心です。

ホウ砂の粉を使わない代用スライムの作り方

「下の子がまだ小さいから、粉の薬品は家に置きたくない」という方も多いですよね。

そんなときに使えるのが、コンタクトレンズ洗浄液と重曹を使う方法です。

ただし、ここは誤解しやすいので先にお伝えしておきますね。

この方法は「ホウ砂の粉を計量しなくてよい作り方」であって、ホウ素系の成分をまったく使わない作り方ではありません

洗浄液に含まれるホウ酸・ホウ酸塩系の成分がのりを固めているので、「ホウ砂なし=口に入れても平気」ではない、という点だけは押さえておいてください。

ポイントは洗浄液選びです。

コンタクトレンズ洗浄液なら何でも同じように固まるわけではなく、製品によって成分が違います。

成分表示に「ホウ酸」「ホウ酸ナトリウム」などのホウ酸・ホウ酸塩系の記載があるものを選び、少量ずつ試して固まり方を見てくださいね。

ホウ酸が入った目薬でも固まる例はありますが、目薬は本来「目に使う医薬品」です。コンタクトレンズ洗浄液が手に入らないときの最終手段と考え、使う場合は大人が管理し、子どもだけで扱わせないようにしてください。

用意するものと手順は次のとおりです。

  • PVA洗濯のり 50〜80mL:基本レシピと同じものでOK
  • 重曹(炭酸水素ナトリウム) ひとつまみ〜小さじ1/2:食用と掃除用では精製度が違うので、製品の用途表示を確認して使う
  • コンタクトレンズ洗浄液 大さじ1程度:成分に「ホウ酸」「ホウ酸ナトリウム」があるもの
  • 色をつけるもの:絵の具、ラメなどお好みで

作り方は、洗濯のりに重曹と絵の具を入れてよく混ぜ、そこへ洗浄液を少しずつ加えて混ぜるだけ。

まとまってきたら手でこね、手につかなくなったら完成です。

重曹を入れる理由は、洗浄液に含まれるホウ酸がアルカリ性の中でスライムを固める働きをするから。

固まりが弱いときは重曹を少し足すと、キュッとまとまってきます。

この方法でも口に入れてよいわけではないので、遊んだあとの手洗いは同じように習慣にしましょう。

「作っただけ」を「研究」にする!比較実験6選

ここからが本題です。

基本のスライムを2つ以上作り、片方だけに何かを混ぜて変化を比べます。

大事なのは、混ぜるもの以外の条件(のりの量・水の量・混ぜる回数)をそろえること。

低学年なら2〜3種類、高学年なら4種類以上を比べると内容に厚みが出ます。

それぞれ「なぜそうなるのか」の理由も添えたので、そのままレポートの考察に使ってくださいね。

実験1:塩を混ぜるとどうなる?(代用スライムでもOK)

スライム1個(のり50mL分)に対して食塩をひとつまみずつ加えて混ぜていくと、だんだん水がじわっと出てきて、全体がちぢんでかたくなっていきます。

変化が出にくいときは塩の量が足りていないので、様子を見ながら小さじ1〜2杯くらいまで足してみてください。

これは塩析と呼ばれる現象で、塩を加えることでのりの成分(PVA)が水となじみにくくなり、水が分かれて出てくるために起こります。

発展させるなら、洗濯のり10mLほどに色水を混ぜ、塩を山盛り小さじ1加えて一気にかき混ぜる方法もおすすめ。

白いかたまりが出てくるので、水気を切って手で丸めれば手作りスーパーボールになります。

「スライムとスーパーボールは同じ材料からできる」という切り口は、それだけで1つの研究テーマになりますよ。

実験2:レモン汁やお酢を入れるとどうなる?(代用スライムでもOK)

できあがったスライム(のり50mL分)に対して、レモン汁やお酢を小さじ1程度、数滴ずつたらして混ぜてみましょう。

だんだんゆるくなり、とろとろの液体に近づいていきます。

酸性になると、スライムを網目のようにつないでいた結びつきがほどけてしまうためです。

レモン汁とお酢のどちらが早くゆるむかをストップウォッチで計ると、数字の入った結果になります。

どちらが速いかは決めつけず、加える量と1滴あたりの間隔をそろえて実際に計るのがポイント。

「同じ量の酸を入れたのに違いが出るのはなぜか」まで考えられると、高学年らしい内容になりますね。

実験3:片栗粉を混ぜるとどうなる?(代用スライムでもOK)

スライム(のり50mL分)に片栗粉を大さじ1〜2ほど、少しずつ混ぜていくと、伸びの少ないもったりした手ざわりに変わります。

とろりと伸びていたスライムが、粉を足すほど「ちぎれやすいねんど」に近づいていく変化を記録してみてください。

ここで、ぜひ別の容器で「水溶き片栗粉」も作って並べてほしいんです。

ボウルに片栗粉を入れ、水を少しずつ加えながら混ぜて、ようやく全体がなじむくらいの濃さで止めます(水が多いとただの液体になってしまうので、少しずつ加えて調整してください)。

こちらはゆっくり指を入れると沈むのに、素早くたたくとはね返すという、はっきりした違いが観察できます。

これがダイラタンシーと呼ばれる、濃い片栗粉の液に見られる性質です。

「スライムに片栗粉を混ぜたもの」と「水溶き片栗粉」は別ものとして、それぞれ手ざわりを記録すると、混同のない正確なレポートになりますよ。

実験4:シェービングフォームで「ふわふわ」にする(代用スライムでもOK)

スライム(のり50mL分)に缶から出すタイプのシェービングフォームを少しずつ加えていくと、白くて軽い、もこもこのスライムになります(ジェルタイプは膨らみにくいという声が多いので、泡で出るタイプのほうが変化を見やすいですよ)。

一度に大量に入れず、少し加えては混ぜて、かさや手ざわりがどう変わるかを見ていくのがおすすめです。

泡の中の空気がスライムに閉じ込められることで、かさが増えてふわふわになるためです。

肌が弱いお子さんは手袋をつけ、かゆみや赤みが出たらすぐに水で洗い流しましょう。

もうひとつ観察してほしいのが、置いておいたときの時間変化

作った直後・1時間後・翌日と、同じ場所で写真を撮って並べると、かさや手ざわりが変わっていくかどうかを自分の目で確かめられます。

提出まで1日しかない場合は、「直後」と「数時間後」の2枚だけでも十分な記録になりますよ。

実験5:砂鉄を入れて磁石で動かす(代用スライムでもOK)

スライム(のり50mL分)に砂鉄を小さじ1〜2ほど混ぜ込むと、磁石に反応して動くスライムになります。

強い磁石を近づけると、スライムがもごもごと形を変えながら磁石に向かって伸びていく様子が観察できます。

砂鉄は公園の砂場や砂浜で、ビニール袋に入れた磁石を滑らせると集められますが、取れる量は場所や砂の種類で大きく変わります

提出まで時間がない日は、理科教材店やネット通販で購入した砂鉄を使うほうが確実です。

ただし、消費者庁が繰り返し注意喚起しているとおり、強力な磁石(ネオジム磁石など)は誤飲すると消化管を挟んで固定され、開腹手術が必要になるほど重い事故につながることがあります。

小さな子がいる場所では出さない、作業後は磁石をすぐ片付ける、といった管理を大人が担当してくださいね。

なお、磁石のような異物を飲み込んだ場合は中毒110番の対象外です。飲み込んだ可能性があるときは、迷わず医療機関を受診してください。

実験6:ホウ砂水の量を変えてかたさを比べる(ホウ砂スライム向き)

混ぜるものを増やさなくても、ホウ砂水の量だけを変える比較なら追加の材料がいりません。

洗濯のりと水の量を同じにしたコップを3つ用意し、ホウ砂水を小さじ1・小さじ2・小さじ3と変えて作ります。

同じ高さから机に落として広がった大きさを測る、手に持ってぶら下げて自然に切れるまでの長さを定規で測ると、数字で比べられます。

引っぱる力は毎回同じにそろえにくいので、力を加えずに自分の重みで垂れ下がる時間や長さを見るのがコツです。それぞれ3回ずつ測って平均を出すと、より正確な比較になりますよ。

一定の範囲では、ホウ砂水が多いほどのりの分子をつなぐ結びつきが増えてかたくなる、という結果が出やすく、高学年の研究らしいまとめになります。

低学年・高学年で選び方を変えるコツ

同じスライムでも、学年によって求められる深さは変わります。

低学年は「見て・さわって・気づいたことを書く」で十分ですが、高学年になると数字での比較や理由の説明が求められがちです。

お子さんが自分の言葉で説明できる範囲を選ぶのが、いちばん失敗しない選び方。

目安として学年別に整理してみました。

学年 おすすめの内容 まとめのゴール
1〜2年生 ホウ砂の粉を使わないレシピで基本を1つ+塩を入れた比較 絵と写真中心。さわった感想を自分の言葉で
3〜4年生 混ぜるものを3種類変えて比べる 表にして違いを整理。予想と結果を書く
5〜6年生 ホウ砂水の量を変える・酸でゆるむ速さを計る 長さや時間を数字で記録し、理由まで考察する

親の役割は、代わりに書くことではありません。

危ない工程を引き受ける・写真を撮る・「なんでだと思う?」と聞き役になるの3つに絞ると、子どもの言葉が残ります。

大人が書いた考察は、読めば先生に伝わってしまうものですからね。

考察・レポートのまとめ方【例文つき】

まず大前提として、学校からワークシートや書き方の指定が出ている場合は、そちらを優先してください

指定がない場合の型として使いやすいのが、動機・予想・方法・結果・考察・感想の6つ。

この順番に書けば、それだけでレポートの形になります(タイトルや参考資料の欄を加える書き方もあり、項目立ては学校や教材によってさまざまです)。

模造紙なら6つのブロックに区切り、ノートやレポート用紙なら1項目ずつ見出しをつけて書くと迷いません。

書き出しに困ったときのために、穴埋めで使える例文を用意しました。

項目 書き出しの例文
動機 「スライムはさわると気持ちいいので、何を入れたらもっと変わるのか知りたいと思いました。」
予想 「塩を入れると、水がしみ出してかたくなると思いました。」
方法 「のり50mLと水50mLで作ったスライムを3つ用意し、1つはそのまま、1つに塩、1つにレモン汁を入れて混ぜました。」
結果 「塩を入れたものは水が出て小さくなり、レモン汁を入れたものは○秒でとろとろになりました。」
考察 「塩を入れると水が出てかたくなると思ったので、塩を入れたものと入れないものを比べてみました。結果は、塩を入れたものだけ水が出て小さくなりました。これは、塩を入れるとのりの成分が水となじみにくくなり、水が分かれて出てくるからだと考えられます。」
感想 「予想どおり塩を入れたものはかたくなりましたが、レモン汁を入れたものが○秒でとろとろになったのは予想外でおどろきました。次は酢とレモン汁で溶ける速さの違いも試してみたいです。」

結果は文章だけでなく、表にすると一気に見やすくなります。

いちばん左の列に「入れたもの(何も入れない/塩/レモン汁)」、右に「見た目」「さわった感じ」「伸びた長さ」と並べるだけで完成です。

写真は作る前・混ぜている途中・できあがりの3枚を各条件でそろえておくと、あとから困りません。

実験が終わってからでは撮り直せないので、写真だけは実験当日に必ず残しておきましょう

印刷はコンビニのプリントサービスが手軽で、L判やA4に何枚か並べて出すと台紙に貼りやすいですよ。

なお、実物のスライムを提出するかどうかは学校や担任の先生の指示を確認してください

実物も添える場合は、時間がたつと乾いたり傷んだりするため、提出の直前に作り直すか、二重の袋に入れて持たせると安心です。

後片付け・処分のときの注意点

意外と見落とされがちなのが、実験のあとの片付けです。

ここを適当にすると、排水管のつまりや服のシミという別のトラブルになりかねません。

スライムは水に溶けそうに見えますが、固まった状態では溶けきらずに配管の中に残ってしまいます。

ここで「流していいもの」と「流してはいけないもの」を分けておきましょう。

  • 固まったスライムは排水口に流さない:新聞紙や袋に包み、お住まいの自治体の分別ルールに従って捨てる
  • 余ったホウ砂水溶液(固まる前の透明な液)はその日のうちに処分する:多めの水道水で薄めながら流す方法が案内されています。製品の表示やお住まいの自治体のルールもあわせて確認を。ペットボトルやコップに移し替えたまま置いておかない
  • 保存するときは乾燥を防ぐ:ジッパー袋や密閉容器に入れ、直射日光の当たらない場所へ。においやカビ、変色が出たら遊ばずに処分する

手についたベタベタは、石けんをつけてぬるま湯で洗えばだいたい落ちます。

洋服やカーペットについたときは、乾いて固まる前が勝負。

かたまりをそっとつまんで取り除いてから、水またはぬるま湯を含ませた布でたたくように落としていきます。

絵の具やラメを混ぜたスライムは色が残ることがあるので、作業は汚れてもいい服+新聞紙やレジャーシートの上でが安心ですね。

机やフローリングについた場合も、こすらずに水拭きでゆっくり取るときれいになります。

まとめ

スライムの自由研究は、材料・時間・やり直しやすさのどれをとっても、提出直前の駆け込みに向いたテーマです。

最後に、押さえておきたいポイントを整理しておきますね。

  • 基本はPVA洗濯のり+ホウ砂水:スプーン1杯程度から少しずつ加えるのがコツ
  • ホウ砂の粉を使いたくないならコンタクト洗浄液+重曹:成分表示の「ホウ酸」を確認する。ホウ砂の粉を計量しない方法であって、口に入れてよいわけではない
  • 安全ルールは飲食物容器を使わない・すぐ捨てる・目を離さない:小さなきょうだいがいる家庭は特に
  • 1つ作って終わりにしない:条件を1か所だけ変えて比べれば研究になる
  • 写真は当日中に撮る:作る前・途中・完成の3枚があとで効いてくる
  • 片付けは排水口に流さない:包んで自治体のルールどおりに処分する

今日買い物に行けるなら、洗濯のりを1本手に入れるところから始めてみてください。

作って比べて写真を撮る、ここまでで1日あれば十分間に合います。

お子さんの「なんでこうなったんだろう?」のひと言が出たら、その研究はもう成功ですよ。

※この記事は公益財団法人 日本中毒情報センターの公表情報などをもとに、家庭で自由研究に取り組むための一般的な参考としてまとめたものです(2026年8月時点)。誤飲や体調の異変など判断に迷う場合は、自己判断せず中毒110番や医療機関にご相談ください。

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