朝晩ぐっと冷え込んで、布団に入った瞬間「つめたっ」と声が出る季節になりましたよね。

エアコン暖房はまだ早いかな、でも電気毛布の電気代も気になる、と迷っていませんか。

この記事では、電気毛布の電気代を1時間・1晩・1か月・1シーズンに分けて、31円/kWh(税込)で試算した目安をまとめました。

あわせて、つけっぱなしにした場合の金額や、いつから使い始めるか、こたつやエアコンとの比べ方も整理しています。

出す前に確認したいコードの安全ポイントまで書いたので、最後まで読めば「今夜どうするか」が決まりますよ。

電気毛布の電気代はいくら?1晩・1か月・1シーズンの早見表

先に結論をお伝えすると、電気毛布の電気代は1晩あたり数円から十数円が目安です。

弱なら1晩約3円、強は予熱用ですが試算上は約14円という結果になりました。

ここでは、取扱説明書に消費電力量が載っている山善の電気掛敷毛布(定格消費電力75W)を例に、31円/kWh(税込)で計算しています。

あわせて、消費電力40Wの電気毛布を8時間使った場合の金額も並べました。

計算式と単価の考え方

電気代は「消費電力(W)÷1000×使った時間×電力量料金の単価」で出せます。

単価は、家電公取協が目安として示している31円/kWh(税込)を使いました。

この単価は令和4年7月に改定されたもので、契約している小売電気事業者によって実際の料金は異なります。

検針票やマイページに載っている電力量料金の単価(円/kWh)がわかる場合は、表の数字に「その単価÷31」をかけると、わが家の目安に近づきます。

燃料費調整額などで実際の負担は変わるので、あくまで比べやすくするための基準として見てくださいね。

設定別の早見表(31円/kWh・目安)

下の表は、1シーズンを11月から3月までの151日、1晩を8時間として計算した目安です。

設定 1時間 1晩(8時間) 1か月(30日) 1シーズン(11〜3月)
弱(約13Wh/時間) 約0.4円 約3円 約97円 約487円
適温(約30Wh/時間) 約0.9円 約7円 約223円 約1,123円
強(約57Wh/時間) 約1.8円 約14円 約424円 約2,135円
40W一定で使った場合 約1.2円 約10円 約298円 約1,498円

弱・適温・強の3行は、山善の取扱説明書にある「1時間あたりの消費電力量」に31円/kWhをかけた自前の試算です。

一番下の行は、電気毛布の消費電力の例として40Wが一定で流れ続けたと仮定した計算になります。

毎晩8時間ずつ使っても、弱〜適温なら1か月で約100〜220円が目安です。

ただし、強は予熱用の設定で、電気代が小さいことと「一晩じゅう強で使ってよい」ことは別の話です。

電気毛布の電気代を設定別に比べた1か月の目安(弱約97円・適温約223円・強約424円)

強の金額は、試算としてあわせて載せたものです。ふだんの目安は、弱〜適温の金額で考えてくださいね。

ただし、表はあくまで目安で、室温や使い方、ご家庭の電気料金の契約によって変わります。

電気毛布の消費電力の見方と、電気代が変わる理由

電気毛布は機種によって消費電力がかなり違うので、自分のものの数字を見ておくと電気代を計算しやすくなります。

ここでは、本体やコントローラーの表示、取扱説明書のどこを見ればよいかを整理しますね。

買い替えを考えている方も、比べるときのポイントとして使えます。

消費電力は機種によって幅がある

電気毛布の定格消費電力は機種によって違い、掛け敷き兼用タイプでも50Wや75Wなどさまざまです。

用途や大きさだけでは決まらないので、買い替えのときも仕様欄の数字で比べるのが確実です。

手元の電気毛布は、コントローラーやタグ、取扱説明書の「定格消費電力」の欄で確認できます。

見るべきは「定格W」より「1時間あたりの消費電力量(Wh)」

設定が強・適温・弱と分かれている電気毛布は、設定ごとに実際に使う電力が変わります。

そのため、取扱説明書に「消費電力量(Wh)」や「電気代の目安」が載っていれば、定格の数字よりそちらのほうが実際に近い目安になります。

山善の電気掛敷毛布(YMK-F43P・YMK-MF41)の取扱説明書では、定格消費電力75W、サイズ188×130cmの機種で、1時間あたりの消費電力量が強約57Wh、適温約30Wh、弱約13Whと書かれています。

表面温度の目安は、強が約53℃、適温が約33℃、弱が約21℃です。

強は予熱用の設定で、取扱説明書では、おやすみのときは低温やけどを起こさないために低めの温度で使うよう案内されています。

メーカー表示の電気代は、室温15℃で綿のふとんの中に入れて5時間運転した平均を、1kWh=27円で計算したもので、1時間あたり強約1.5円、適温約0.8円、弱約0.4円とされています。

この記事の早見表は、同じ消費電力量を31円/kWhに置き換えて、8時間分に計算し直したものです。

説明書のWhと単価がわかれば、わが家の電気毛布の電気代は自分で計算できます。

  • 定格消費電力(W):決められた条件で使ったときの消費電力。コントローラーやタグ、説明書の仕様欄で確認できる
  • 1時間あたりの消費電力量(Wh):弱・適温・強それぞれの目安が載っていることが多い
  • 電気代の目安:メーカーが使った単価と条件(室温・時間)を見る

上のボックスのとおり、メーカーの電気代表示は計算に使った単価や条件が違うので、そのまま他社と比べないのがコツです。

取扱説明書にWhが載っていない場合は、定格消費電力のまま使い続けたと仮定して、定格W÷1000×8時間×単価で試算できます。

たとえば75Wなら、75W×8時間÷1000×31円で約19円です。

実際の電気代は、室温や布団の中の状態でも変わるので、あくまで目安として使ってくださいね。

電気毛布は寝ている間つけっぱなしでもいい?8時間と24時間の電気代

「寝ている間ずっとつけっぱなしだと、電気代も安全面も不安」という方は多いのではないでしょうか。

結論からいうと、NITE(製品評価技術基盤機構)は、寝る前に布団を温めたあと、就寝時には低い目盛りに下げるなどして調節し、就寝中はスイッチを切って眠るよう案内しています。

NITEの2026年1月の注意喚起には、睡眠中にひざが長時間触れていたことで低温やけどに至った事例(2019年)も紹介されています。

同じ場所を長時間温め続けないことが、安全面での大事なポイントです。

ここでは、その使い方と、8時間・24時間つけた場合の電気代の試算を紹介します。

連続使用の可否やタイマー機能の有無は機種で違うので、最終的には取扱説明書に従ってくださいね。

40Wを24時間つけた場合の目安

消費電力40Wの電気毛布を24時間つけっぱなしにした場合を、31円/kWhで試算してみます。

40W×24時間で0.96kWh、金額にすると1日約30円、30日で約893円という計算です。

とはいえ、24時間つけっぱなしにするのは電気代の面でも使い方の面でも現実的ではありません。

電気毛布は寝ている間や布団にいる間だけ使い、外出時や使わないときは電源プラグを抜くのが基本です。

家計にも安全にもやさしいのは「予熱して、切るか弱にする」使い方

電気代を抑えたいなら、布団に入る前に温めておいて、入ったら弱にする使い方がおすすめです。

山善の取扱説明書でも、おやすみの30分〜1時間前に強で予熱し、寝るときは温度調節つまみを下げて、低めの温度で使うよう案内されています。

寝汗をかいたり、のどが渇いたりするのは温度が高すぎるサインなので、温度を下げるようにとも書かれています。

コントローラーは必ずふとんの外に置き、ほかの熱源から離す、という注意もあります。

予熱時間や就寝中の設定は、メーカーと機種ごとに決まっているので、お持ちの取扱説明書を一度確認してみてください。

寝る前に予熱して、就寝時は切るか、低い目盛りに下げるのが安心です。

電気毛布はいつから使う?出す時期の目安と使い始めの点検

電気毛布は「何月何日から使いましょう」と決まっているものではありません。

とはいえ、いつ出せばいいのか迷いますよね。

ここでは、毎日の暮らしで判断する目安と、暦の目安の両方をお伝えします。

使い始める前の点検ポイントもまとめました。

冬の夜の寝室でベージュの毛布と布団が重なっているイメージ

目安は「布団に入ったとき、冷たくて眠りにくい夜が続いたら」

地域や住まいで寒さは違うので、カレンダーより体感で決めるほうが実用的です。

たとえば、布団に入ったときに足元が冷たく感じる夜が続いてきたら、使い始めのタイミングといえます。

今夜から使いたい場合は、昼のうちに次の点検をすませておくと慌てません。

エアコン暖房を入れる前に、寝床だけを電気毛布で温める方法もあります。

1時間あたりの電気代は、後ろの比較表のとおり電気毛布のほうが小さい試算なので、家計の面でも続けやすいですよ。

エアコン暖房の使い始めの時期や試運転のやり方は、エアコン暖房の使い始めの記事で詳しく書いています。

暦では立冬(2026年は11月7日)が冬支度の節目

暦の目安にしやすいのは、冬の始まりとされる立冬です。

2026年の立冬は11月7日(土)なので、その前後に出しておくと、冷え込んだ日に慌てずに済みます。

立冬の意味や冬支度のやることは、立冬2026の記事でまとめています。

出したらまず点検(異常があれば使わない)

しばらくしまっていた電気毛布は、使い始める前に点検してから電源を入れましょう。

点検のポイントは次のとおりです。

  • 電源コード:折れ曲がり、ねじれ、傷、被覆のはがれがないか
  • プラグ・コントローラー:変色、ぐらつき、割れ、ひび割れがないか
  • 本体:すり切れ、破れ、折りぐせ、焦げ臭いにおい、焦げ跡がないか

上のどれかが気になる場合は、そのまま使わず、メーカーの取扱説明書に従って対応してください。

電源を入れてすぐに温まらない、一部だけ熱いなど、いつもと違う動きがあるときも使用をやめて確認しましょう。

山善の取扱説明書では、買ってから数シーズン(3〜4年程度)たったら、安全のために毎年使い始めに販売店などでの点検(有料)を受けるよう案内されています。

長く使っている電気毛布は、買い替えや点検のタイミングを考える目安にしてくださいね。

少しでも異常があれば使わない、という判断が安全面でいちばん大切です。

こたつ・ホットカーペット・エアコンと電気代を比べるとどう違う?

電気毛布は、他の暖房と比べるとどれくらい安いのかも気になるところですよね。

ここでは、消費電力の例を仮に置いて、1時間と8時間で比べてみます。

実際の機器の消費電力は設定や部屋の状況で変わるので、数字は目安と考えてください。

暖房 消費電力の例 1時間 8時間
電気毛布 40W 約1.2円 約10円
こたつ 300W 約9.3円 約74円
ホットカーペット 500W 約15.5円 約124円
エアコン暖房 900W 約27.9円 約223円

この表は、各機器の消費電力を例として置き、31円/kWh(税込)で計算した自前の試算です。

電気毛布も40Wで一定と仮に置いているので、条件をそろえた厳密な比較ではなく、金額の桁の違いを見る目安として使ってください。

こたつやホットカーペット、エアコンは、設定温度や部屋の広さ、外気温で消費電力が大きく変わります。

体をあたためる範囲が小さい電気毛布は、同じ時間使うなら電気代が小さくなりやすいといえます。

電気毛布は寝床だけ、エアコンは部屋全体と、温める範囲が違うので、「どちらが得か」より「いつ何を使うか」で考えるのがおすすめです。

たとえば、リビングで過ごす時間はこたつやエアコン、寝る前から朝までは電気毛布と使い分けると、無理なく続けられます。

電気毛布を安全に長く使うコツと、しまうときの注意

電気毛布は、電気代が小さいぶん、つい気軽に使いがちな家電です。

ここでは、独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)の注意喚起や、メーカーの取扱説明書にある基本の使い方を整理します。

洗濯や保管の方法は機種ごとに違うので、最後に確認先も書いておきます。

コードの扱いで気をつけたいこと

NITEは、電気毛布の電源コードについて、無理に曲げたりねじったりしないよう案内しています。

コードに傷をつけたり、重いものを載せたり、ドアなどに挟んだりしないことも大切です。

コードを束ねたり、本体に巻き付けたりして使わないことも挙げられています。

コンセントから抜くときは、コードではなくプラグを持って抜きます。

NITEが紹介している電気毛布の事例には、ベッドの脚でコードを踏んだまま使い、断線してショートし、周囲に燃え広がったケースがあります。

同じ資料には、電気あんかで収納時にコードを本体に巻き付けて断線した事例もあり、巻き付けないことは電気毛布でも大切な基本です。

事例は平成20年のものですが、コードの扱い方の基本として今も参考になります。

  • 曲げない・ねじらない:コードに無理な力をかけない
  • 踏まない・挟まない:ベッドの脚やドアに挟まれていないか確認
  • 束ねない・巻き付けない:使うときも、しまうときも本体にぐるぐる巻きにしない
  • プラグを持って抜く:コードを引っ張らない

上の4つは、今日からすぐ実践できる基本です。

電気毛布を敷くときは、コードが足やベッドの脚の下にならない位置に整えておきましょう。

延長コード・テーブルタップの使い方

電気毛布を使う場所の近くにコンセントがなく、延長コードやテーブルタップを使う方も多いですよね。

ほかの暖房器具と一緒につなぐと、タップの定格を超えるおそれがあります。

タップの定格や、取扱説明書の延長コードの使い方を確認し、コードを束ねたまま使わないようにしましょう。

暖房器具を何台もつなぐときは、定格を超えていないかの確認が欠かせません。

使える人・洗い方・しまい方は取扱説明書で

電気毛布には、使える人の条件や、使い方の注意が取扱説明書に書かれています。

山善の取扱説明書では、乳幼児や自分で温度調節できない方は付き添いなしでは使用しないよう、「危険」の項目に書かれています。

犬や猫などのペットの暖房用には使わない、という注意もあります。

小さなお子さんや高齢のご家族、ペットがいるご家庭は、ご自身の判断で決めず、お手元の取扱説明書の指示に従ってください。

洗濯やしまい方も機種ごとに違い、コントローラーを外す、洗濯ネットに入れる、縦型洗濯機のみ可、強く圧縮しないなど、決まりがさまざまです。

山善の取扱説明書の例では、手洗いのほか、毛布洗い可能な洗濯機のウール洗いか手洗いコースで洗えますが、コントローラーは洗えず、乾燥機は使わず日陰で自然乾燥と書かれています。

ほかの機種に当てはまるとは限らないので、前に使っていた機種のやり方を当てはめず、お手元の取扱説明書で確認するのが近道です。

取扱説明書をなくした場合は、メーカーの公式サイトで型番を調べてみてください。

まとめ:電気毛布の電気代は小さめ。いつから使うかは寒さを感じたら

ここまでの内容を、最後にもう一度整理しておきますね。

電気毛布は、電気代の面では家計にやさしい暖房です。

ただし、金額はあくまで目安で、単価や機種、使い方で変わる点は忘れないでください。

  • 電気代の目安:31円/kWhで試算すると、1晩(8時間)は弱で約3円、適温で約7円、強で約14円(強は予熱用の試算)
  • 1か月・1シーズン:弱〜強で1か月約97〜424円、11〜3月の1シーズンで約487〜2,135円(山善75W掛敷の例)
  • 寝るとき:予熱してから、切るか低い目盛りに。40Wを24時間つけると1日約30円・30日で約893円という試算だが、現実的ではない
  • いつから:決まりはないので、立冬(2026年は11月7日)を目安に、布団が冷たい夜が続いたら
  • 安全:使う前にコードやプラグを点検し、曲げない・束ねない・巻き付けない

寒く感じる夜は、昼のうちに点検をして、寝る前に予熱し、入ったら切るか低い目盛りに下げる、という流れで使ってみてくださいね。

まずは電気毛布を出して、コードとプラグの点検から始めましょう。

寒い夜に布団がぽかぽかだと、朝の起きやすさもぜんぜん違いますよね。

電気代を気にしすぎず、無理のない範囲で冬の寝室を整えてみてください。

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※この記事は、メーカーの取扱説明書やNITE(製品評価技術基盤機構)、家電公取協などの公開情報をもとに、2026年10月時点の目安としてまとめたものです。電気代は契約や機種、使い方で変わります。ご使用の際は、お手元の取扱説明書に従ってください。