もののけ姫には劇中では語られていない裏設定があります。
どんな裏設定があるのか気になりませんか?
この記事では、
- もののけ姫7つの裏設定
- もののけ姫アシタカとサンの裏話
について紹介しています。
ジブリ作品の裏話が好きな方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
もののけ姫7つの裏設定
①カヤは妹ではなく許嫁
カヤは、もののけ姫の序盤でアシタカが村を出ていく際にアシタカを見送りにきてくれた少女です。
アシタカのことを兄さまと読んでいますが、カヤはアシタカの妹ではなく許嫁です。
アシタカとの別れ際に玉の小刀を渡していますが、玉の小刀は恋人に渡すものであると宮崎駿監督が語っています。
また、アシタカを兄さまと呼ぶのはアシタカを敬う気持ちがあるためです。
アシタカは実質村を追い出された身なので、もう二度と会えないという気持ちから、カヤは恋人のアシタカに玉の小刀を渡したのです。
余談ですが、カヤとサンは二人とも石田ゆり子さんが声優を勤めています。
②サンはモロに醜いと言われている
山犬として育てられたサンは、人間の見た目をした自分を醜いと思っています。
実はサンが自分を醜いと思っている理由のひとつは、モロがサンに向かってお前は醜いと言っていたためです。
宮崎駿監督が、「モロはサンにお前は醜いと言っていたと思う」とコメントしています。
サンはずっと山犬になることを願い、人間は醜いと考えているため、自分のことも醜いと思っています😌。宮﨑駿監督はモロとサンについて次のように話しています。「多分モロのことだからあけすけにお前は醜いと言ってると思うんですね。そういうお母さんですから」続く👉 pic.twitter.com/x9au8VJIpj
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) July 21, 2023
劇中でサンはアシタカから美しいと言われたときに困惑した様子でした。
育ての親に醜いと言われていたら、他人に美しいと言われて戸惑う気持ちも頷けます。
③サンの顔の模様は刺青
サンの顔には牙のような赤い模様が入っていますが、化粧ではなく刺青です。
「#もののけ姫」には、諸星大二郎の「マッドメン」の影響を受けていると思しき要素があります。サンの刺青はコドワのそれを、デイダラボッチは同作の巨人を想起させます。宮崎駿監督は諸星大二郎の作品の愛読者です。 pic.twitter.com/oHrSGF4pmi
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) July 21, 2023
もののけ姫のロマンアルバムに顔の模様が刺青である旨が書かれています。
また、ロマンアルバムには、サンが人間であることの枷をふり切るために自ら刺青をいれたのかもしれないとの記載もあります。
本当にサンが自らいれた刺青だとしたら、わたしには顔の模様が人間に捨てられて傷ついたサンの心を表しているようにも見えてきます。
④エボシは過去に身売りされていた
たたら場のトップであるエボシは、海外に身売りされた過去をもつ裏設定があります。
宮崎駿監督が書いたエボシの設定メモに書かれていたそうです。
身売りされたエボシは海賊の頭目の妻となります。
そして自ら頭目を殺し、金品を持って故郷に帰ってきたのだとか。
「もののけ姫」制作にあたって宮﨑駿監督が書いたエボシの設定のメモには、こんな記述があります。
“海外に売られ、倭寇の頭目の妻となり、頭角を現し、ついに頭目を殺し、その金品を持って自分の故郷に戻ってきた”
こんな過去を生き抜いてきたからこそ、今の勇ましいエボシがいるんですね😌。👉続く pic.twitter.com/UcKNFybaQd— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) July 21, 2023
過去に身売りされた経験があるからこそ、エボシは毅然とした態度でたたら場を引っ張っていけているのかもしれません。
⑤たたら場に子供がいないのは戦いの最中だから
たたら場には夫婦がいますが、子供の姿がありません。
子供はわざと描かなかったと宮崎駿監督が語っています。
たたら場はまだ争いが絶えず、たくさんの子供が生まれてこれるような状態ではないことを表現するために、子供とたたら場を切り離したそうです。
あえて子供を描かないことで、たたら場の状態を表現するのはすごいと思いました!
⑥アシタカの呪いは完全には消えていない
物語の終盤でアシタカとサンがシシガミ様に首を返したあと、アシタカの痣は小さくはなっていますが少し残っています。
実は、アシタカの呪いは完全には消えていないのです。
アシタカには呪いとずっと向き合ってもらうために完全には消さなかったとジブリが公式に発表しています。
一度罪を背負ったら一生背負って生きていく必要があるというメッセージなのかもしれません。
⑦こだまの正体はトトロ
もののけ姫の森にたくさんいる白くて小さなこだまですが、こだまは大きくなるとトトロになるという裏設定があります。
トトロは千年以上も生きているのに、もののけ姫の森にトトロがいないことに宮崎駿監督は違和感を感じていました。
そこで、こだまが大きくなったらトトロになるというのはどうかと、スタッフに話したそうです。
小さなひとりぼっちのコダマが強い印象を残すこのシーン。宮﨑駿監督には、この小さなコダマが後のトトロになるのだという考えがあったそうです😳。続く👉#もののけ姫 #金曜ロードショー pic.twitter.com/YZ9fhlsTMp
— アンク@金曜ロードショー公式 (@kinro_ntv) July 21, 2023
確かに、こだまがトトロになるのであれば、もののけ姫の森にトトロがいないことにも辻褄が合います。
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もののけ姫アシタカとサンの裏話
アシタカとサンが性的な関係を持ったとされるシーンがあります。
アシタカが銃で撃たれてたたら場を去ったあと、モロやサンたちの棲みかである岩場で数日間ほど体を癒していた場面です。
眠っているサンを見るアシタカの様子が、行為の後のように見えるのです。
鈴木敏夫プロデューサーが宮崎駿監督にアシタカとサンの関係を確認したところ、
と答えられたそうです。
アシタカとサンが性的な関係を持ったという説は事実みたいですね。
まとめ
もののけ姫の裏設定を紹介しました。
- カヤはアシタカの妹ではなく許嫁
- サンはモロに醜いと言われていた
- サンの顔の模様は刺青
- エボシは過去に身売りされていた
- たたら場に子供がいないのは戦いの最中だから
- アシタカの呪いは完全には消えていない
- こだまの正体はトトロ
- アシタカとサンは性的な関係を持っていた
劇中には描かれていませんが、登場人物や場所に関する裏設定を知っておくことで、もののけ姫の捉え方が変わってきます。
裏設定を意識しながら、改めてもののけ姫を楽しんでみてください。
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