ジブリ

千と千尋の神隠し舞台化の条件は?宮崎駿は興味ないって本当?

11月9日に制作発表会見が行われた舞台「千と千尋の神隠し」。

原作は、『となりのトトロ』など数々の名作を生みだしたスタジオジブリであり、原作者は宮崎駿監督です。

ダブルキャストなどでも話題になっている「千と千尋の神隠し」に対して原作者の宮崎駿監督はどのように感じているのでしょうか?

今回は千と千尋の神隠しの生みの親でもある宮崎駿監督と千と千尋の神隠しの舞台について

  • 舞台化の際に宮崎駿監督が提示した条件
  • 千と千尋の神隠しに対しての宮崎駿監督についての興味
  • 宮崎駿監督が舞台化に関わるのか?

これらの部分についてまとめていきたいと思います。

原作者の思いを知ることで舞台についてもまた違った角度で楽しむ一つのきっかけにしていただければ幸いです。

千と千尋の神隠し舞台化で宮崎駿監督が出した条件

千と千尋の神隠しの舞台化が発表され、制作発表会見が11月9日に都内で行われました。

その際には、主演の橋本環奈と上白石萌音、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが挨拶をされました。

また、11月6日には、東京・三鷹の森ジブリ美術館でも会見が開かれ、そこでは夏木マリさんなどのメインキャストと共に鈴木敏夫プロデューサーが会見に臨まれました。

ここで、多くの人が感じるでしょう。

「宮崎駿監督は出てこないの?もしかして舞台化には反対なの?」と。

そう疑問に感じるのも当然かもしれません。

ところが、宮崎駿監督は、舞台化には反対されていません。

舞台化するにあたりたった一つ条件を提示され、「その条件がクリアされるなら舞台化してもらってもいい」とのことでした。

宮崎駿監督が提示したたった一つの条件

作品に対して並々ならぬ愛情を注いでいる宮崎駿監督。

そんな監督が千と千尋の神隠しが舞台化されるにあたり提示した条件はたった一つです。

「僕は観に行かなくてもいいように」

これが監督が提示したたった一つの条件です。

鈴木プロデューサーによると舞台化の話があった時も、宮崎監督はすぐに「いいよ」と言われたそうです。

宮崎監督からすれば作品を作り出した時点で自分の手は離れ、今はたくさんの人々によって愛されているのだから、それはもう自分のものではなく、それを見た人々のものだということです。

そんなことをさらりと言ってのける宮崎監督。

やっぱりすごい人なんだと改めて感じるエピソードでした。

宮崎駿監督とスタジオジブリ

宮崎駿監督は1978年の「未来少年コナン」で演出家デビューをはたします。

演出家というものの、実質的に現場を指揮した宮崎駿監督。

オリジナルスケッチ・設定・キャラクターデザイン・メカデザインを全話担当するという一般人では真似のできない作業量をこなしながら作品を世に出してくれました。

その後、「ルパン三世カリオストロの城」「風の谷のナウシカ」を監督としててがけ、1985年にスタジオジブリが設立されます。

設立後、「天空の城ラピュタ」「となりのトトロ」と次々発表しますが、興行成績としてはそれほど振るいませんでした。

ただ、その後テレビなどでの再放送などでラピュタやトトロは人気が爆発。

スタジオジブリを代表する作品となっていきました。

その後も、「魔女の宅急便」「紅の豚」と数々の名作を世に生み出していきました。

1997年には「もののけ姫」が公開され、それまで「E.T」が持っていた興行成績を15年ぶりに塗り替える大ヒットを記録するのです。

そして、その「もののけ姫」の記録を打ち破ったのが「千と千尋の神隠し」なのです。

公開当初は、今までのジブリ作品の主人公と違い「千尋がごくごく平凡な女の子なのが違和感がある」という意見が多かったのですが、作品を見る中でキャラクターデザインにこめられた思いを知っていくのです。

千尋が迷い込んだのはファンタジー世界ですが、それは現実世界の比喩であり、千尋は現代の子供達の象徴になっているのです。

大人たちに守られ、社会に囲われ、大事なことは遠ざけられ、生きるということがあいまいになってしまった感じがある子供たちの「簡単にはおもしろおもしろがりませんよぅ」という思いが千尋のぶちゃむくれの表情にこめられていると映画パンフレットに記されていました。

ファンタジーの中に現代の問題を描写するという宮崎駿監督らしい表現方法です。

そんな監督の思いもあってか、千と千尋の神隠しは興行収入300億円以上という驚異的な数字をたたきだし、現在もなお興行収入トップの座を守り続けている作品なのです。

そんな監督でしたが、2013年には引退宣言をされました。

表現者として、第一線で活躍していたからこそ、去り際についても元々考えられていたのではないでしょうか。

ただ、その引退宣言はあっさりと撤回されます。

誰を隠そう宮崎駿監督自身によって。

鈴木プロデューサーと一緒にスタジオジブリで数々の作品を生み出してきた監督が引退宣言をした後まもなく「またやりたい」とプロデューサーに訴えたそうです。

最初は反対した鈴木プロデューサーでしたが、「とりあえず絵コンテ描くからそれで判断してほしい」と懇願されます。

結局、宮崎監督の熱意が勝り鈴木プロデューサーの「やりますか」の一言で宮崎監督は飛び上がらんばかりに喜び、引退撤回が決まったそうです。

この話を聞いて宮崎監督は本当に表現することが好きなんだなと感じ、その思いが溢れているからジブリ作品が多くの人に愛される理由のなかもしれませんね。

千と千尋の神隠し舞台化に宮崎駿監督は興味ないって本当?

千と千尋の神隠しの舞台化は世界中で多くの人の話題になっています。

ただ一人宮崎駿監督を除いて。

千と千尋の神隠しについて宮崎監督の興味を聞かれたときに鈴木プロデューサーは下記のように語っています。

彼はナウシカが歌舞伎になろうが、千と千尋が舞台になろうが関係なく自分の作品だけ作っていたい人なんです。

鈴木プロデューサーは「へそまがりですみません笑」と苦笑いされていましたが、それでこそ宮崎監督だなと感じてしまいます。

過去に作った作品は、すでにそれを支持してくれている人のものと思える宮崎監督だからこそ、舞台化には興味がないんじゃないでしょうか。

過去ではなく、今目の前にある作品に全力集中する宮崎監督らしいですよね。

舞台千と千尋の神隠しに宮崎駿監督は関わる?

「僕は舞台を観に行かなくてもいいように」

と条件提示して舞台化をOKしたことからもわかるように宮崎監督は千と千尋の神隠しの舞台には一切関わることはありません

ただ、作品が映像化されたり、舞台化されたりする際に、作家や原作者が関わらないということは多いように感じます。

アニメ、小説、映画、ドラマ、舞台とそれぞれの世界観があり、それぞれの強みがあります。

宮崎監督はアニメで「千と千尋の神隠し」のすべてを描き切りました。

「舞台化の際には、舞台関係者の方にバトンタッチするね」という宮崎監督の声が聞こえてきそうな気がします。

宮崎監督の手を離れた「千と千尋の神隠し」の舞台がどのように表現されるのか、今から楽しみですね!

まとめ

今回は「千と千尋の神隠し」の舞台に関する宮崎監督についてまとめていきました。

  • 宮崎監督とジブリ作品のこれまでの経緯
  • 宮崎監督が舞台化に対して提示した条件は1つ「僕は観に行かなくてもいいように」
  • ナウシカが歌舞伎になろうが千尋が舞台になろうが宮崎監督には興味がない
  • 宮崎監督が興味があるのは今目の前の作品のみ

日本を代表する表現者である宮崎監督。

宮崎監督の描く世界はどこか不思議で、なつかしさを感じながらも、さまざまな事を考えさせられる作品が非常に多いです。

そのため、一度では飽き足らず何度も観たくなってしまう作品ばかりです。

千と千尋の神隠しの舞台についても、奥深さを感じさせる内容に仕上がってくれることを期待しています♪

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